2017-08-07

少女時代、新アルバム「Holiday Night」がiTune世界総合アルバムチャート1位に


少女時代が2015年の「Lion Heart」以来、約2年ぶりにカムバックしました。

4日午後6時に公開された少女時代の6thフルアルバム「Holiday Night」は、ダブルタイトル曲「Holiday」と「All Night」を含め、R&Bポップ、ミディアムバラード、アコースティック、ポップバラードなど、様々なジャンルの曲が収録された意欲作です。ファンに送るメッセージからメンバーたちの友情を表現した歌詞が印象的な曲まで、少女時代の10年を網羅する内容になっています。

そして「Holiday Night」はリリース直後に、iTunes世界総合アルバムチャートで1位を記録しました。これは自身の過去最高位である「Lion Heart」の5位を大きく上回る結果です。また、テヨンの最高位、2位も超えています。「Holiday Night」はiTunes米国でも8位を記録しました。



まさに、「女王の帰還」といった趣きです。
少女時代の世界での認知度と人気は、未だ上昇過程のようです。


しかしその一方で、こうした受けとめ方もあります。






韓国国内の音源チャートに限って見れば、「Holiday」と「All Night」は少女時代としては意外とも言えるほどに苦戦しています。人気のあるアーティストならば「オールキル」と言って、全チャートで完全1位というケースもある中、この順位は衝撃的ですらあります。

しかし今回の少女時代はダブルタイトルなため、人気が分散されたという傾向もあるでしょう。AOAも今年最初の「Excuse Me」を含むダブルタイトルでは、音源チャート60位以下というショッキングな結果でスタートしました。



少女時代が「Lion Heart」でカムバックした2015年夏からのこの2年間で、K-POPガールズグループ界は別世界のように激変しました。同世代のWonder Girls、KARA、2NE1、4Minuteといったグループは解散、もしくは活動停止状態がほとんどで、その次の世代もSISTARは解散、AOAはメインボーカルチョアの脱退など、かつての興隆は失いつつあります。

それに対してTWICE、BLACKPINK、Red Velvet、GFRIENDといった新世代グループが急速に台頭し、今や主役の座は完全に彼女たちのものになっています。ほかにもガールズグループの話題の中心は、この2年間にデビューした新グループについてばかりです。その上現在も、覚えきれないほどの新人グループがデビューしています。

「世代交代」がこの2年間で起きた事実は否めません。
少女時代にしてみれば、まるで違う世界にタイムスリップしたような感覚さえあるかもしれません。



しかし、少女時代はもはや、そうしたチャートの順位がどうの、数字がどうのといった次元を超えた存在だと思います。数字の結果がどうであれ、揺るぎようのないものを築き上げています。「レジェンド」とはこういうことを言うのでしょう。

そして、第2世代、第3世代のガールズグループが相次いで解散、活動停止という形を迎える中、今尚こうしてほぼデビュー当時の編成で活動を続けるだけでも、稀に見る価値ある存在と言えると思います。

「成績は気にせず、10周年おめでとう活動に徹した方がいい」と誰かが言っていましたが、まずはこうして10年もの間、トップグループとして存在し続けていることに心からの賛辞を送りたいです。





アルバムのお薦め曲をいくつかご紹介。
リード曲「Girls Are Back」は腰の据わった重量感あるファンクで、10周年を迎えた少女時代ならではの貫録が感じられます。また、「FAN」はE.W&Fの「宇宙のファンタジー」を思わせる、メロディアスでメロウなR&B。7曲目「Sweet Talk」はタイトルでもおかしくないセンスある秀作で、個人的には最もお気に入りです。