2018-02-07

平昌オリンピック開催まであと2日、北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団が7日午前韓国入り...公演500席に15万人が応募殺到の大人気


9日から韓国で開催される平昌冬季オリンピックの開幕まであと2日となりました。

五輪開催地である韓国北東部の江原道・江陵とソウルで公演するため、北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団が、6日午後に貨客船「万景峰(マンボンギョン)92号」で東海岸の墨湖港(江原道東海市)に到着しました。

昨日、韓国での最初の夜を墨湖港に停泊した万景峰92号で過ごした三池淵管弦楽団の団員約140人は、一夜明けた7日午前、公演を行う江陵アートセンターを訪れました。女性団員たちは平壌を出発した際と同様に、赤のコートに黒の帽子、マフラーというおしゃれな姿で現れました。






一行は7日の一日中、アートセンターで8日夜に行われる公演のリハーサルを行う模様です。同所では5日に韓国入りした先発隊が舞台設置などの作業を行っています。

同センターは五輪会場の江陵オリンピックパーク付近に位置する、最先端の公演設備を備えた複合文化施設で、計476億ウォン(約48億円)をかけ、施工から3年となる昨年12月に完成しました。998席の大公演場と385席の小公演場、三つの展示館があります。

北朝鮮の芸術団が韓国で公演を行うのは2002年8月以来で、団員数は過去最多の総勢160人に及ぶ規模となります。三池淵管弦楽団は、複数の芸術団から選抜された精鋭メンバーで構成されており、北朝鮮側が韓国側に通知した名簿によると団員は、人気女性音楽グループのモランボン(牡丹峰)楽団、万寿台芸術団、功勲国家合唱団、青峰楽団、三池淵楽団など6~7組の芸術公演団に所属しています。





芸術団は8日と11日、それぞれ江陵(カンヌン)とソウルで「平昌冬季五輪、パラリンピックの成功を祈願する三池淵管弦楽団特別公演」を行います。この公演に500席の会場が用意されたところ、15万を超す(競争率400以上倍)応募が殺到したため、急遽、座席数が1000席に追加されました。

芸術団は、江陵公演が開かれる8日まで江陵と墨湖港を行き来しながら、万景峰号を宿舎として利用した後、その後列車でソウルに移動し、ソウル国立劇場ヘオルム劇場で開かれる公演を準備するものとみられています。

芸術団は11日午後7時、ソウルの国立劇場で2回目の公演を行い、公演後に北朝鮮に戻る予定です。