2019-04-21

【PRODUCE48】長谷川玲奈、山口真帆の支持を貫き菅原りこと3人でのNGT48卒業を発表…「3人が個別でアイドル活動するならアイドルファンやった事ないけど応援する」


NGT48が何とも言えずやりきれない結末を選択しました。

新潟を拠点に活動するアイドルグループ・NGT48のチームGが21日、NGT48劇場で『逆上がり』千秋楽公演を迎え、暴行被害を受けた山口真帆が101日ぶりに公演に出演。アンコールで歌い終わると、グループからの卒業を発表しました。

山口真帆は公演冒頭の自己紹介で事件について触れ「このたびはご心配をおかけして申し訳ありません。チームGの一員になれて本当に良かったと思う毎日で、チームGになってからアイドル生活が楽しかったです。そんなチームGのメンバーと迎えられる最後の公演となりますが、千秋楽を思いっきりたのしんで、忘れられない公演にしたいと思います」とコメント。


そして公演の最後のあいさつで用意した手紙を読み上げ、「今の私にNGT48のためにできることは、卒業しかありません」と涙ながらに心境を伝えました。

山口真帆卒業発表コメント

私、山口真帆はNGT48を卒業します。今日はちゃんと紙に書いてきたので、皆さんへ今まで黙っていた思いを言いたいと思います。

私はアイドル、そしてこのグループが大好きでした。だからこそ、このグループに変わってほしかったし、自分がつらかったからこそ、大切な仲間たちに同じ思いをしてほしくないと、すべてを捨てる覚悟で取った行動でした。

事件のことを発信した際、社長には「不起訴になったことで事件じゃないということだ」と言われ、そして今は会社を攻撃する加害者だとまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、真面目に活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。

目をそらしてはいけない問題に対して、「そらさないなら辞めろ。新生NGT48を始められない」というのが、このグループの答えでした。だけど、この環境を変えなければまた同じことが繰り返されると思い、今日までずっと耐えて最善を尽くしましたが、私にできたことはほんのわずかなことでした。

私には人の命より大切なものがなにか分かりません。大切な仲間たちが安全にアイドルをできる毎日になってほしいと、心から願っています。

そして、私がこうして世間に発信してからも、寄り添ってくれたのは、(長谷川)玲奈と、(菅原)りこと、もふ(村雲颯香)でした。みんなの今後が決まったらこの発表をすると決めていました。今の私にNGT48のためにできることは、卒業しかありません。ファンの皆様には、本当に申し訳ないと思っております。

たくさんの方が応援してくれて、私のもとには同じような被害に遭った方からのメッセージが寄せられ、私を見て勇気や元気が出たという方もいました。ですが、結果的にこのような形になったこと、そのような方たちの希望も無くしてしまったんではないかと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をしてしまう世の中ではあってはいけないと、私は思います。


たくさんの方が私のために自分の時間を削って、私のことを支えてくれました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後は皆さんのご自身ために、楽しいことに時間を使い、幸せになってほしいです。みなさんが私に幸せになってほしいと願ってくれたように、私もそう願っています。

そして、私を今まで支えてくださったファンの皆さん、このような形で卒業することになってしまい、本当に申し訳ありません。以前のように歌って踊って、毎週のように握手会があって、お互いにに「またね」と言い合いたいのですが、5月5日と6日で最後の握手会となります。

今までお休みをさせていただいた握手会も、そこで振替をさせていただきます。そこで「またね」の続きができたらうれしいなと思います。
そこでは一緒に夢の話をしましょう。

最終活動日は、玲奈とりこと一緒に5月18日の卒業公演となります。ケガで今日の公演に出られていなかったりことリハビリを頑張って、またステージで笑顔で、今度は夢に向かって歩いていく姿を皆さんに見せることができたら、うれしいです。


私がこれからできることは、今の苦しい姿ではなくて、笑顔で幸せな姿を見せて、皆さんに元気を与えることだと思います。みなさんが私を助けてくれたように、私も困っている人に手を差し伸べられる人でありたいなと思います。

そして、今回のことで私はNGT48にならなきゃよかったんじゃないかって、思うこともありました。だけどやっぱり、こうやってみんなでステージに立って、みんなで公演をして、ファンの方に声援を頂いて、メンバーのみんなやファンの皆さんと出会えたことが幸せです。NGT48になってよかったと思います。

メンバーのみんなにも、ファンの皆さんにも、これからの人生を真っ直ぐに生きて、みんなには笑顔で笑っていてほしいなと思います。

残り1ヶ月もありませんが、最後まで一人の人として、NGT48として、みなさんに今度は笑顔でまたお会いできたらうれしいなと思っています。あと少しの間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。




さらに、卒業発表は山口真帆にとどまりませんでした。昨年Mnetで放送されたオーディション番組「PRODUCE48」に出演して、ダンスとボーカルの実力を披露していた長谷川玲奈も、今回の公演でNGT48からの卒業を発表しました。


長谷川玲奈は騒動が起こった当初から一貫して山口真帆の支持を表明していました。チームの中で山口真帆を支持する者は少なく、風当たりも強い中でのぶれない姿勢は多くのファンの共感を呼んでいました。


また、長谷川玲奈と共に山口真帆の支持を続けた菅原りこも、この舞台でNGT48の卒業が発表されました。この3人はファンから「天使軍」と呼ばれ、3人が報われるようでなければNGT48は終わりだとまで言われていました。

今回の発表は、正義を貫く3人が排斥され、残った者たちでチームが存続するという異常な結果に至りました。これはアイドルの枠を超えた社会的問題とも言えます。


山口真帆は5月5日と6日に最後の握手会に参加し、最終活動日は長谷川玲奈と菅原りこも合同での5月18日の卒業公演になります。

Twitterでは今回の発表に対し猛烈な抗議が起こっています。もちろんほとんどが山口真帆、長谷川玲奈、菅原りこの3人への支持表明です。SMAPの「新しい地図」のように、3人で新しいユニットを結成してほしいという声も多々あります。


このまま正義が泣いて終わるような形ではどうにも気が収まりません。これを機に3人が最後に笑えるようなムーブメントに向かってほしいです。