竹内美宥の韓国デビュー曲「私のタイプ」が日本語バージョンでも発売されました。
「月刊ユン・ジョンシン」10月号としてリリースされた竹内美宥のソロ曲「私のタイプ」は、90年代韓国アイドルの先がけと言われるカン・スジの「紫色の香り」を思わせるシティポップです。
MVでも竹内美宥は80年代アイドルを連想させる清純な姿で、当時の雰囲気を再現してファンたちから好評を得ました。
音源に先行して公開された日本語版のMVを見た韓国のファンは、竹内美宥が歌うこの曲の日本語バージョンに対して意外な反応を示しました。
韓国ファンですから、当然、最初の韓国語バージョンを好むかと思いきや、コミュニティの反応は8:2で断然、日本語バージョンの方がいいという意見でした。
理由としては、韓国語バージョンでは、まだ竹内美宥の韓国語の発音が、若干覚束ないところがあるのに対して、日本語バージョンはもちろん発音が完璧で、安心して聴くことができるということ。また、日本発祥のシティポップの曲調は、やはり日本語の方があっているとする意見が見られました。
他に面白い意見としては「ユン・ジョンシンが本当に好きなのに、ユン・ジョンシンのシティポップの歌詞は不思議都市のおぼろげ感が含まれていません。シティポップは夜の街と明るい海浜を行き来する情緒を持っているのに、ユン・ジョンシンの歌詞は、常に明るいビーチです」といった手厳しいコメントもありました。
(韓国オンラインコミュニティの「私のタイプ」日本語版へのコメント)
このように韓国の音楽ファンは、たとえ自国の好きな音楽家の作品でも、良くなければバッサリと切り、日本語のシティポップでも良ければ激賞します。こうした音楽に対するシビアさが、K-POPのクオリティの高さにもつながっていると思います。
つまり、音楽ファン(需要)のレベルが高いからこそ、アーティスト・制作側(供給)にも、高品質が求められるという構図です。韓国の音楽ファンはたとえアイドルソングでも、細部にわたって本当にうるさいです。