2020-01-10

今月の少女(LOONA)、2月5日に1年ぶりのカムバックが決定、ティーザー第2弾を公開…勝負曲で本当の飛翔に挑む


LOONAの今後を決める勝負の時が、刻々と近づいています。

10日午前0時、今月の少女(LOONA)は、YouTubeチャンネルを通じて、2月5日に確定したカムバックのミニアルバム「#」のティーザー映像を公開しました。

12月中旬に公開されたティーザー第1弾は「#1」と題され、それに続く第2弾は「#2」のタイトルが付けられています。


2018年のデビュー曲「Hi High」で地上を飛び立ったヒジンは、2ndタイトル曲の「Butterfly」で蝶のように舞い、ついには大気圏を突き抜け、月を横切る位置にまで達しています。


今回のLOONAのカムバックは、色々な意味で重要と言えます。

前作の「Butterfly」から約1年ぶりとなるカムバック。この間、LOONAにはグループの根幹に関わる大きなできごとがいくつかありました。

まず、LOONAの生みの親で「LOONAVerse」という独自の世界観を創って来た統括プロデューサーのJaden Jeongことチョン・ビョンギ氏が、事務所との意見の違いによりプロジェクトを去りました。

彼こそはLOONAの生命である世界観の源であるだけに、世界のLOONAファンはこの事実に落胆し、憤りさえ表しました。

加えて、LOONAの世界観に賛同し、世界を股にかけたMV撮影などに、巨額の制作費を投資した日本の企業が、LOONAの所属事務所に対し訴訟を起こし、事務所側はそれに敗訴するというできごともありました。

これをきっかけに世界のLOONAファンは結束し、音源の購入やMVの再生を呼びかけ、それは、リード曲「365」のiTunes1位など目に見える形で表れました。

そして最近、LOONAのリーダーであるハスルが不安障害を訴え、今回のカムバックへの不参加を表明しました。ハスルはしばらく活動を中断します。


こうした目まぐるしいほどの様々な出来事に見舞われたLOONAにとって、2月のカムバックはビョンギ氏とハスルなしの再スタートという意味で、これまでとは全く違った活動になるはずです。

そして、音源の話題ばかりが先行するLOONAが、名実ともにK-POPを代表するガールズグループになれるかどうかの試金石にもなるはずです。

世界のファンは、他のK-POPグループにはない、LOONAだけの音楽と世界観に期待しています。2月のカムバックでLOONAはそれに応えることができるのか? 色々な意味で目が離せない再スタートとなりそうです。




*チョン・ビョンギ氏は、チャートで1位になるとか、どれだけ売り上げを伸ばすか、メンバーがテレビに出て有名になるかなど、一般的な「成功」には無関心な、完全に「芸術家肌」な人物です。

彼は優れた音楽とその世界観を、例え限られた人々であっても、本当に理解できる人と心から共有できることを願っていました。彼は音楽を売り物としてではなく、人生に不可欠なアートとして捉えています。

しかし、ある意味それがLOONAを見えない壁の中に閉じ込めていたとも言えます。

その壁が無くなった今、メンバーがこれまで発揮できなかった能力を解き放つことができるかもしれないという興味があります。

しかし一方で、ガラスケースの中で純粋培養されてきた「LOONAVerse」が、一気に砕かれてしまうかもしれないという危惧もあります。

このバランスをいかにして保つことができるのか? BBCに課せられた使命は、思う以上に大きいものかもしれません。