2020-02-14

今月の少女、所属事務所が35億ウォンの投資資金訴訟で敗訴…投資側の日本企業「投資約定に基づき今月の少女の権利を主張する予定」


今月の少女(LOONA)の所属事務所BlockBerry Creativeが、日本企業の35億ウォンの投資資金の訴訟で敗訴しました。カムバック直後の今月の少女にとって、今後の活動に影響を及ぼしかねない大きな出来事です。

13日、韓国のスターニュースは単独取材の結果として、今月の少女が所属するBlockBerry Creativeが最近、この事務所にとって2大株主である日本企業ドーナツが提起した35億ウォンの投資金返還訴訟に敗訴したと報じました。

ソウル中央地方裁判所の民事合意30部判決によると、ドーナツはBlockBerry Creativeの親会社であるポラリスに35億ウォンを投資しましたが、今月の少女がドーナツの事業と関連した出演などが約定された契約を履行しなかったと主張しました。これを裁判所はポラリス側が投資条件に違反したので投資全額を返すよう判断しました。

ドーナツは、この投資35億ウォンを含めて、BlockBerry Creativeとポラリスに約55億ウォンの投資をしましたが、BlockBerry Creativeとポラリスの契約違反により損害を受けたことが分かりました。

また、ドーナツは投資がどこに使用されているのかを知らず、これに対する内容を明らかにするために、会計帳簿などの閲覧、謄写を請求し、今月の少女が所属事務所の変更、移籍などの処分をしないように投資約定に基づき今月の少女の権利を主張する予定です。

ドーナツは、先にポラリスを相手に賃貸保証金3億6000万ウォンのリターンを求める別の訴えを提起、勝訴しています。

今回の35億ウォンの投資資金返還請求訴訟の敗訴により、BlockBerry Creativeとポラリスは共同責任で巨額の投資を返すことになり、所属歌手である今月の少女の今後の活動にも影響を与える見通しです。

https://n.news.naver.com/entertain/article/108/0002842920


日本企業ドーナツ側が"今月の少女"に対する権利の主張を計画…どういうことか?

今月の少女がドーナツから訴訟を起こされているのは周知の事実で、前回に続き今回の敗訴もある程度は予測できたことです。ですから世界のLOONAファンは結束して、iTunesでの楽曲購入に力を入れました。

それよりもこの記事で気になったのは、ドーナツ側が「今月の少女が所属事務所の変更、移籍などの処分(譲渡)をしないように、投資約定に基づき今月の少女の権利を主張する予定」という部分です。

これだとあたかも、ポラリス側が35億ウォンの返済で追い込まれ、もはや譲渡するほかはないのを見計らって、ドーナツ側がグループごと今月の少女を引き取ることを考えているようにも思えます。

しかし、音楽には無関係のドーナツが、今月の少女を引き取ったところで何ができるというのでしょう…。権利を主張するくらいですから、ドーナツ側は"今月の少女"そのものに愛想をつかしたのではないようです。



そもそもドーナツ側が訴訟を起こした理由は、ポラリスとBlockBerry Creative側が契約を履行しなかったためで、事務所の運営に対する不満からです。

ドーナツは今月の少女の世界観であるLOONAVerseに共感し、これを後にゲームなどにも連動させようということで、100億ウォンプロジェクトの半分に及ぶ55億ウォンを出資しました。

おそらくドーナツ側は、今もLOONAVerseに対する共感は変わっていないでしょうし、可能であればゲームなどにその世界観を用いたいと今も考えているかもしれません。

そこで思い出すのが、LOONAVerseの生みの親である統括プロデューサーのチョン・ビョンギ(Jaden Jeong)氏の昨年11月のインタビューです。ビョンギ氏はLOONAプロジェクトを去らなければならなかったことをとても残念がっていました。

そしてビョンギ氏はインタビューの中で、気になる言葉をいくつか残しました。

・近いうちにグループとの「2番目の相乗効果」を期待している
・LOONAユニバースに戻ることを期待している
・ガールズグループを日本市場に持ち込むための会話が進行中
・現在オファーを「レビュー」している。かなり前向きだ


訳:チョンにとって、新しいストーリーはすべてエンディングから始まります。それは彼のプロセスの一部です。彼はそれがどのように終わるかを知らずに物語を始めません。彼はLOONAverseをソロ曲からサブユニット、公式カムバックシングルまでの45のパートとして構想しました。しかし彼は、LOONAverseに「あまり重要ではない」ことを望んでいたBlockberry Creativeの新しい経営陣との創造的な違いのために、彼のビジョンを最後まで見ることができませんでした。「以前のように調整できなかったことがわかりました」とJeongは言いました。8月、彼はLOONAのリパッケージアルバムXXを残して会社を去り、グループでの最後のプロジェクトになりました。その過程でバラードアルバムは廃棄されました。「LOONAをさらに進めることができなかったとき、私は非常に空虚に感じました」と彼は付け加えました。

スタン・ルーナ:K-POPルーキーが「究極の少女グループ」になるためにどのように努力しているか

しかし、この本はLOONAでも完全には閉じられていません。実際、彼は近いうちにグループとの「2番目の相乗効果」を期待しています。「LOONAユニバースに戻ることを期待している」と彼は言い、ガールズグループを日本市場に持ち込むための会話が進行中であり、現在彼がオファーを「レビュー」していると付け加えた。「かなり前向きだ」と彼は言った。

http://www.mtv.com/news/3144624/jaden-jeong-onlyoneof-loona-interview/

ドーナツによる"今月の少女"の権利の主張と、チョン・ビョンギ氏のインタビューを併せて考えると、何かが見えてはこないでしょうか?

まさかとは思いますが、ビョンギ氏の存在を考慮して初めて、ドーナツ側の「権利の主張」の意味がわかる気がします。


ドーナツは「Tokyo 7th シスターズ」(略称:ナナシス)というアイドル育成ゲームを制作しています。このゲームは現実のガールズグループと連動していて、単独公演「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ」として、武道館、幕張メッセなどで複数回のライブイベントを開催しています。

おそらくドーナツとしては、LOONAVerseの世界観をスマホアプリなどにゲーム化しつつ、それと連動して今月の少女(LOONA)のコンサートを現実に開催したいというビジョンがあるのではないでしょうか?もしそうだとしたら、個人的にこれは魅力的で面白いプランだと思います。LOONAのソロやサブユニットも十二分に活かせそうです。