2020-02-28

LOONAの鬼才・Jaden Jeong氏が「今年のミュージックビデオ(になる予定)」と大絶賛…日本のミュージシャン藤井風とは誰なのか?


今月の少女(LOONA)の統括プロデューサーとして知られるJaden Jeongことチョン・ビョンギ氏が、日本のある新人アーティストを大絶賛しています。

世界的に支持される今月の少女の世界観「LOONAVerse」の生みの親であるチョン・ビョンギ氏は、自身のブログを通じて最近気になるミュージックビデオを紹介しては、批評も含めてそれに纏わる文章を綴っています。

ビョンギ氏は10代の頃、ブログでK-POPについて論じていたのをパク・ジニョン代表に見い出され、JYPのA&Rに就きました。これが氏のキャリアの始まりです。

そんなチョン・ビョンギ氏が、最近のブログ記事で藤井風という日本のアーティストを絶賛しています。ビョンギ氏がここまで日本の歌手を手放しで褒めるのは珍しいことです。

ビョンギ氏は記事の前半で、インターネットに好意的ではなかった結果、ガラパゴス化しクオリティが低下したとする日本の音楽市場について論じたあと、後半では先月公開された藤井風の「何なんw」MVを取り上げ、一転して驚くばかりに褒め上げました。



「ジャズのコードワークをベースに築かれた洗練されたメロディーライン。ミュージックビデオは、なぜこんなにかっこいい?」

「なんだ突然。何が起こったのか?なぜ英語字幕で?日本のコンテンツが突然英語圏に発信するつもりですか?」

「非常に長い時間、期待される新人が出てきてミュージックビデオをすることもなく、繰り返している。シーンとシーンを全部覚えてしまっている。」

「しばらくは藤井風の実験を見守る予定だ。」(Jaden Jeong氏のブログより)



興味深いのは同じく韓国系の音楽家ぱくゆう氏も「ついに日本にもYouTube初の本格的なアーティストが誕生した」と自身のYouTubeチャンネルで「何なんw」を絶賛、岡山弁の歌詞について解説していました。



藤井風はデビュー前からYouTubeで、洋楽スタンダードを中心としたピアノ弾き語りカバー動画を多数公開していて、その頃からよく知られる存在だったようです。叩きつけるように鍵盤をわざとカチャカチャ鳴らして、リズミックに弾くピアノが魅力的で、一気に何本か見てしまいました。

取り上げる洋楽がまた、Billy JoelやE.W.&Fなど70年代ものが中心で、その時代が趣味の私にはまったく飽きが来ませんでした。



そして驚いたのが、泰葉の「フライディ・チャイナタウン」をカバーしていたことです。彼の世代でこの曲を知っているのもびっくりですが、演奏にまさに個性的なピアノタッチの特色が出ていて特に印象的でした。