ユキカのソロデビューアルバムが控えめに言って最高です。
アイドルマスター.KRとそこから生まれたガールズグループReal Girls Projectの活動で特に知られる日本人歌手のユキカが、7月21日に1stフルアルバム「Soul Lady」を発表しました。
シングル「NEON」などでソロ活動を続けてきたユキカにとって、初めての単独フルアルバムとなる本作は、所属事務所代表のパク・ジンベ(ESTi)がプロデュース。収録曲はLOONAでお馴染みの作曲家チームMonoTreeが全面的に作業に関わっています。
そもそも収録曲のひとつ「NEON」は」LOONAのチョンビョンギ氏がプロデュースした楽曲で、MVを含めて日本の80年代から90年代シティポップをリスペクトした内容でした。今回リリースされたアルバムはそれをフルに拡大した形で、全編がシティポップコンセプトで統一されています。
作曲家陣はファンヒョン、GDLOらMonoTree組にイギヨンべのイギが所属するOREOなどで固められ、LOONAの特にユニット1/3の音楽に通じる香りが濃いです。ファンヒョンはLOONA完全体の「Hi High」、1/3の「Love and Live」、ヨジンの「Kiss Later」などを手がけています。OREOは何と言ってもハスルの「Let Me In」です。
そうした布陣ですから、LOONA初期のムードが漂うのは当然で、てっきりアルバムのトータルプロデュースもチョンビョンギ氏だと思っていましたが、どうやら氏はアルバムには関わっていないようで意外でした。
けれども、不在なのにビョンギ氏の影が見えるのは面白いところです。シティポップや初期のLOONAが好きなファンにとっては堪えられないアルバムになっていると思います。
それにしても、2016年にアイドルマスター.KRのオーディションで初めてユキカを見た時をハッキリ憶えていますが、あの時にはまさか、このような未来が待っているとは思いもしませんでした。
名の知れたK-POPガールズグループのメンバーでも、ソロのフルアルバムデビューまでたどり着くのは限られているので、とてもラッキーな面もあると思います。
もちろん、最初は歌もダンスもダメダメだったユキカが、韓国で多大な努力を積み重ねてきた結果であるのも間違いありませんが…。
ちなみに韓国のオンラインコミュニティ、その他で人気なのは収録曲の「陰 - SHADE」です。ファンは口々にLovelyzを手がけたユンサンかと思ったと書いていますが、作曲はMonoTreeのファンヒョンです。ファンヒョンはかつて、ユンサンの門下生だったことがあります。