2021-01-23

【CAP-TEEN】親の反対を押し切りひとりでオーディションに挑戦したソン・スウが、ファイナルで1位に輝き夢への可能性をつなぐ


親同伴で挑戦するプログラムにあって、最後まで一人で勇ましく闘い続けたソン・スウが「CAP-TEEN」の1位に輝きました。

21日に韓国で放送されたMnet「CAP-TEEN」ファイナルでは、優勝に当たる“キャプテン(CAP-TEEN)”の座をめぐり、キム・ハンビョル、キム・ヒョンシン、ソン・スウ、ユ・ジニ、イ・ソビン、イ・ユビン、チョ・アヨンなど、TOP7がステージを繰り広げました。

ファイナルのランキングは、審査委員評価40%、視聴者メール投票35%、ホームページでの事前応援投票25%の合計で決定しました。

全ステージが終わり公開された最終ランキングでは、7位キム・ヒョンシン、6位イ・ソビン、5位イ・ユビン、4位チョ・アヨン、3位ユ・ジニ、2位キム・ハンビョルでした。


そして最後に名前を呼ばれた優勝者はソン・スウでした。ソン・スウは「まだ未熟な部分がたくさんあるのに、応援していただいてありがとうございます。良い姿をお見せできるように頑張ります」と涙ながら感想を伝えました。


「CAP-TEEN」でのソン・スウは、最終回に至るまでのすべてのステージで、静かで落ち着いた傾向のバラードよりの楽曲を披露してきました。歌う時の彼女はほとんど目を閉じたままで、歌の内容をイメージしながらひとつひとつ描き出しているかのようでした。


ファイナルステージでもその姿勢は変わらず、最後まで自身のスタイルを貫き通しました。ただ、緊張からか音程は不安定で、これまでのような独特のハスキーでムードある声が、あまり聴けなかったのが残念なところ。

それでも、ソン・スウが過去に聴かせてきた歌声は、審査員を始め視聴者の記憶にも残っていたはずで、その積み重ねが今回の結果を彼女にもたらしたようです。


ソン・スウはこのオーディションに参加するまでは、民謡歌手として活動してきました。いくつものコンテストで賞も受賞して"神童”と呼ばれた存在でした。しかしソン・スウの秘めた願いはバンドのボーカルになることでした。

そこで今回のオーディションに臨んだのですが、彼女の母親は民謡の道に進むこと以外を認めず、親同伴のプログラムであったにも関わらず、とうとうファイナルまで現場に姿を見せることはありませんでした。

こうしたビハインドストーリーも、彼女への注目を集める一因になっていました。そして、抜きん出たビジュアルの良さ。韓国のオンラインコミュニティでは、まずはこのことが話題になっていました。

アイドル的なルックスと、低音を中心とした意外性のあるボーカルスタイルが、ソン・スウの魅力の根幹でした。ステージ上での佇まいに持って生まれたタレント性があります。

本人も「まだ未熟な部分がたくさんあるのに」と言っているように、将来への期待も込めた1位授与だったと思います。親の同意は得られずとも、自身が信じて歩み始めたこの道を、そのまま自信をもって歩き続けてほしいです。