ついにあのチョン・ビョンギ氏がカン・ヘウォンを直接プロデュースしました。
IZ*ONE出身のカン・ヘウォンは25日、自身のYouTubeチャンネルを介して初めてのソロ曲「初恋の手紙(First Love Letter)」のミュージックビデオを公開しました。
楽曲は暑い夏を涼しくしてくれるような、透明感あふれるワルツで、少しフィルターのかかった映像も現実を忘れさせてくれるようで秀逸。そしてヘウォンの声はやさしく穏やかで、映像で見せる表情は少女の儚い美しさを表現しています。
楽曲、そして映像においても、IZ*ONE時代にはあまり見ることができなかった、ヘウォンの違った魅力が引き出されています。
このチャーミングな作品をプロデュースしたのが、カン・ヘウォンが所属する事務所8D Entertainmentの統括プロデューサーで、WoollimではInfiniteとLovelyz、そしてBlockBerry Creativeでは今月の少女(LOONA)を誕生させたJaden Jeongことチョン・ビョンギ氏です。
このグループにヘウォンが参加するかどうかが、世界のファンベースの注目ポイントのひとつでしたが、ガールズグループに関しては話の進展がなく、それに先んじてまずはヘウォンがソロ曲をリリースするという予想外の展開になりました。
カン・ヘウォンがリリースした「初恋の手紙」には、あたかも今月の少女が2016年からヒジン、ヒョンジン、ハスルと、順次ソロ曲をリリースした頃のムードがあります。これをやれるのはK-POPに多くのプロデューサーはあれど、チョン・ビョンギ氏をおいて他には存在しません。
願いが叶うなら、あの時の今月の少女のように、カン・ヘウォンから始まり、8Dの新しいガールズグループのメンバーソロ曲が、毎月リリースされたら最高ですが、それは高望みというものでしょう。
ともかくも、ヘウォンのこんなに愛らしい楽曲が聴けただけでも充分満足です。
余談ですが、ビョンギ氏は子供の頃から大の日本の音楽好きだったそうで、どうしても制作にJ-POPスタイルが出てくると言っています。現在でも着実にレーダーは向けているとして、少し前のブログ記事では、She Her Her Hers、eill、ゆず、ぷにぷに電機について語っていました。
ぷにぷに電機の「ラスト・サマー」について、ビョンギ氏は次のように語っています。
『J-POPの根幹は演歌という本質的な切なさ、もの悲しさと、80年代の日本のバブルがお金を湯水のように使いながら体系化した西洋ジャズのスケール。90年代のテクノロジー時代を先取りして作っていったテクノサウンド(EDMではない)である。その中にジャズスケールが入ったJ-POPは、感情の波模様をうまく表現することが多い。この曲もそうだ。最新曲ではなくて迷ったが、私には本当に大切な曲』
さらにビョンギ氏は同じ記事の中で、3年前ぐらいに準備していたという、1つのグループの構想を明かしています。
『4人のメンバーがダンスを踊るコンセプトではなく、すべてその他を行うコンセプト。バンドなのにドラム、ベース、ギター式のフルポジションではなく、4人全員の個性が出るようにした、放課後のサークル感がコンセプト。録音までしておいて、ひっくり返したりしたが、時が来れば必ずしてみたいコンセプト』
楽器演奏も得意なヘウォンを交えて、何かできるかもしれませんね。
(つまみ何でもいいから、響があれば / Jaden Jeong)