今から5年前の2016年10月、毎月ひとりずつのメンバーがソロ曲を発表していく、LOONAプロジェクトの第一走者ヒジンの「ViViD」がリリースされました。
続いて11月に発売されたヒョンジンの「Around You」と、カップリングのヒジン&ヒョンジン「I'll Be There」はオール日本ロケで、特に後者は東京・渋谷が主な舞台でした。
映像中に何度も登場するのは、神宮前にあるマンションスタジオの屋上です。ここはよく知られたスタジオらしく、日本のアイドルやタレントも頻繁に使用しているようです。
(Around You エンディングも同じ屋上。左上は代々木のドコモタワー)
(この家は昭島の旧米軍住宅で今は貸しスタジオ。近くにGEOがあります。Around Youはここが主な舞台。偶然飛んできたButterflyがヒジンの顔に被っています。)
夜の渋谷の街を駆けめぐった2人は、最後にタワレコ渋谷店をめざし駆け出します。
日本デビューシングル発売日、10月20日のタワレコ渋谷店
MV撮影時には、まだデビュー前で無名だった2人は、まさか5年後に渋谷のタワレコ店内がこんな状況になっているとは夢にも思わなかったでしょう。シングルの通常盤は渋谷店ではその日のうちに売り切れてしまったようです。予想を超える販売量だったようです。
充分にあった通常盤が…
発売日のうちに売り切れに!!!
渋谷店も含めた各所のタワレコの店内状況
(写真はTwitterからお借りしています)
日本デビューシングル「HULA HOOP / StarSeed~カクセイ~」は、発売当日にオリコンデイリーチャート5位に進入、以後さらに3位まで上昇する勢いを見せました。また、日本のビルボード週間シングルセールスチャートで3位、日本タワーレコード週間チャートで9位にランクインし、記念すべき日本デビューを成功させました。
また15日の音源先行公開後、iTunesのアルバムチャートは26地域で1位、日本LINEミュージック週間チャート12位を記録するなど華やかな日本デビューを知らせました。
通常盤の品切れはタワレコ渋谷店の他でも起こっていたらしく、もし、入荷に余裕があればさらに販売数とチャート順位を上げていた可能性もあります。
今月の少女の日本デビュー曲「HULA HOOP」は、レトロポップとも呼べるどこか懐かしさのある曲調で、ヒジンから始まり毎月のようにソロとユニット曲を出していた頃のLOONA作品に通じるムードがあります。
LOONAには今もソロとユニットの楽曲をこよなく愛するファンが多く、その機微をくみ取った日本のレコード会社のリサーチと企画の勝利と言えそうです。
特に「HULA HOOP」のミュージックビデオは独特な映像技法とCGで構成され、今月の少女メンバーたちの溌剌とした魅力を引き立たせつつ、最初のヒジン以来続いてきた世界観「LOONAVERSE」を盛り込んでグローバルファンの心を揺さぶりました。
また韓国でも日本オリジナルとしては珍しいくらいに好評で、いい曲だから「HULA HOOP」の韓国語バージョンも作ってほしいという意見を何度も見ました。カップリングの「StarSeed~カクセイ~」も同様で、単にJ-POPと呼ぶ範疇にとどまらない曲調が好評です。特にイントロは各国のファンが気に入っています。
「HULA HOOP」が韓国の活動曲でも申し分ないクオリティで、尚かつ日本のファンにも愛されるような作品であるのがうれしいです。こうしたスタイルの曲を、今後もたくさん聴かせてほしいです。