進化を続けるSNH48の新作公演が、今までにない魅力を放っています。
今年7月、SNH48 チームHIIは、新作となるオリジナル公演「終極任務 - Ultimate Mission」を初演しました。この公演は、舞台の制作側とメンバーが、およそ1年をかけて入念に構想を練ってきたと伝えられ、これまでのSNH48の公演作品とは著しく違ったムードを持っています。
それがハッキリと感じられるのは、公演で使用されるオリジナル曲の数々で、全般に洗練されたクオリティの高さがあります。特に、終盤に演奏される「Sweet trap(影)」と「Shots」の2曲は「Ultimate Mission」の白眉とも言える楽曲で、この2曲を中心に公演全体が組み立てられている印象です。
このブログでは、2017年頃からSNH48を取り上げてきましたが、最初はほとんどK-POPコンセプトの派生ユニット「7SENSES」のことばかりで、そこにいくつかのSNH48グループのオリジナル曲も加えてご紹介していました。
それが今や、劇場の舞台公演用のオリジナル曲まで、取り上げるようになったのは大きな変化です。「Sweet trap(影)」と「Shots」は、7SENSESが歌っても違和感ありません。その他の「Ultimate Mission」のオリジナル曲の中にも、見落とせないクオリティの楽曲がいくつもあります。
しかもそれらが、韓国のスタッフに頼らずに、自分たちの手で作られていることにも大きな意味があると思います。K-POP風の雰囲気があるけれど、中国のSNH48ならではのスタイルもしっかりと残している…最近のT-POP(タイの音楽)もそうですが、K-POPを吸収したあとに、自分たちのものに昇華しているのがいいです。
SNH48 チームHIIには、8月の総選挙でTOP16入りしたメンバーが多く在籍しています。その意味でも、「Ultimate Mission」は"今"のSNH48を知る格好の公演と言えそうです。
今回お勧めした「Sweet trap(影)」「Shots」は、よりパフォーマンスを集中して観ることができるDance Plactice映像もあるので、そちらも併せてご紹介します。