2022-03-22

Red Velvet、7か月ぶりの新曲「Feel My Rhythm」でカムバック…J.S.バッハの名曲「G線上のアリア」をサンプリングした暖かな音楽


Red Velvetが暖かな春の日差しのような音楽で帰って来ました。

Red Velvetは3月21日午後6時、各音楽配信サイトを通じて、新しいミニアルバム「The ReVe Festival 2022-Feel My Rhythm」を発売しました。昨年8月リリースのミニアルバム「Queendom」以来、約7ヶ月ぶりとなるカムバックです。

今回のアルバムは、Red Velvetが2022年に展開する新しく華やかな音楽フェスティバル「The ReVe Festival 2022」のスタートを切る作品です。

Jake K(ARTiffect)、Maria Marcus、Andreas Öberg、MCK(ARTiffect)が共同作曲したタイトル曲「Feel My Rhythm」は、ティザーの段階からJ.S.バッハの名曲「G線上のアリア」が全面にフィーチャーされていることで話題を呼んでいました。

私も個人的には普段からクラシックをよく聴くので、これが一体、MV本編ではどのような使われ方をするのだろうと興味津々でした。


そしていざ、公開された新曲のMVを観て驚きました。「G線上のアリア」の有名な旋律がイントロからほぼそのまま用いられているのに続いて、歌メロに入ってからも、ほとんどの部分で「G線上のアリア」の旋律と、そのバリエーションが背後から聴こえているではありませんか?

それも一般的なこの曲のサンプリングではあまり聴かない、AのKeyから始まるブロックも新曲「Feel My Rhythm」の落ちサビに用いられていました。サビでの全面フィーチャーも含めて、ほぼ全編を通して「G線上のアリア尽くし」という印象でした。


通常、クラシックのサンプリングというと、大体8小節くらいの有名な旋律をサビなどに用いる程度ですが「Feel My Rhythm」は全く違っていました。バッハの名旋律の格調の高さはそのまま活かしつつ、現代の最先端のトラックメイキングを融合させた、言わばバッハとのコラボのような作品でした。


そして、「Feel My Rhythm」の最も良いところは、聴いていて得も言われぬ暖かなものが胸に流れ入ってくることです。ガールズグループの曲にこういう感情を抱くのは久しぶりです。最近は強めのガールクラッシュ系が多いので…。

また、このところはコロナに加えてウクライナのこともあって、何となく気分が浮かない日が続いていました。それだけにRed Velvetのこの新曲が、より深く胸に沁み入ってきます。外は雨で真冬のような寒さですが、Red Velvetの新曲のおかげで、心は春のような暖かな気分です。

2014年のデビューから今年で活動9年目に入ったRed Velvet。この間、グループの存続に関わるような大きなできごともいくつかありました。それらを乗り越えて「メンバーたち全員が全盛期と言われそうだ」とウェンディは自信を見せています。

今年は何回かのカムバックを予定しているとのことなので、「Feel My Rhythm」のような素晴らしい音楽で楽しませてくれることを期待したいです。

(MV公開の3/21は、J.S.バッハ[1685-1750]の誕生日でした)