2022-09-16

【BLACKPINK】過去にない異色の新曲「Shut Down」MV公開、超絶技巧のヴァイオリニスト・パガニーニの名曲「ラ・カンパネラ」を大胆にサンプリング


16日午後1時、BLACKPINKが2ndフルアルバム「BORN PINK」をリリース、併せてタイトル曲「Shut Down」のミュージックビデオが公開されました。

今回のタイトル曲は意外、そして異色と言える内容でした。

ミュージックビデオではBLACKPINKが過去に発表してきた楽曲の足跡をたどるような映像が印象的。またボーカルでは全員がラップを歌ったことが特筆すべき点ですが、何と言っても特徴的なのはクラシックの名曲をこれ以上なく大胆にフィーチャーしたことです。

イントロから強烈に耳に飛び込んでくるのは、超絶技巧のヴァイオリニストとして知られるパガニーニの名曲「ラ・カンパネラ」。リストによるピアノ編曲版もあまりに有名なこの曲を、あたかもロック曲のギターリフのように、楽曲を終始貫く主要モチーフとしてサンプリングしています。

その結果、楽曲そのものはラップを多用したHipHopであるにも関わらず、聴き慣れたクラシックの音色が音楽に一定の高級感をもたらし、ありきたりなガールクラッシュとは違うステージにあることを印象付けています。

先行公開曲「Pink Venom」が強めのガールクラッシュだっただけに、そこに生まれたコントラストも相まって、新曲「Shut Down」はBLACKPINKにとって過去にないユニークな作品に仕上がりました。


クラシックをサンプリングした楽曲と言えば、今年上半期にリリースされたRed Velvetの「Feel My Rhythm」も印象的でした。あちらはJ.S.バッハの管弦楽組曲第3番ニ長調 第2楽章「アリア」(通称:G線上のアリア)をサンプリングした楽曲で、長調の幸福感あふれる音楽が、今のRedVelvetというグループを象徴的に表していました。


一方、同じくクラシックの名曲であるパガニーニの「ラ・カンパネラ」をサンプリングした「Shut Down」は、短調の曲調の中にBLACKPINKならではのカリスマと強烈な個性が表されており、アプローチは違ってもそれぞれのグループにしか表現できない音楽が見事に形になっています。

RedVelvetが「Feel My Rhythm」によってグループに箔をつけたように、BLACKPINKも新曲「Shut Down」がグループの格を上げることにつながっていきそうです。