2022-10-08

【XG】メインボーカルのJURIA、IUの名バラード『Dear Name』をカバー「彼女は妖精のように見えますが、天使のように歌います」


JURIAが今までのXGにはなかった新しい世界観を見せてくれました。

ガールズグループXGのツインメインボーカルのひとりJURIAは6日、"ボーカルパフォーマンス"としてIU「Dear Name」のカバー映像を公開しました。

先日、もうひとりのメインボーカルCHISAが、トリー・ケリー「Nobody Love」をダイナミックな歌声でカバーして話題を呼びました。それに続き披露された今回のJURIAのボーカルパフォーマンス。CHISAとは全く違うスタイルで、XGのボーカルラインの表現の幅広さを強く実感させました。

IUの「Dear Name」は亡くなった大事な人への想いを歌ったデリケートな内容の楽曲です。IUはその人に寄り添うように感情を込めて歌っています。

一方JURIAはその状況から一歩引いた俯瞰する位置から歌いかけるような表現でした。

自らは感情的になり過ぎず、常に一定の冷静さを保ちながらも決して心情的に冷たくはならず、あたかも天上界から人間を超えた存在が光を投げかけているかのような歌声でした。


歌い出しからJURIAは努めて抑えた表現に徹し、盛り上がるサビでもその姿勢は続きました。普通に歌っているので気づきづらいかもしれませんが、曲調が変わる中で歌声だけを一定に保つには、声をコントロールする技術が必要なはずです。


「このまま抑えた表現で通すのかな」と思っていたその時、最後の最後になってJURIAは突如、声を全開にしました。そして、IUでさえファルセットにした最高音を力強い地声で歌い切りました。これはインパクトがありました。

多分、JURIAの中では、そこに至るまでの歌の設計が事前にイメージされていたと思います。最高音をより印象的にするために、そこまでは我慢する必要があったのです。

しかしこう言うとJURIAが技術面ばかりを気にしているかのような書き方になってしまいますが決してそうではありません。「Dear Name」は、もうこの世にはいない人に向けた歌なので、熱唱するよりは自然と祈るような歌い方になるのだと思います。

JURIAは今回のIUのカバーで、何より歌詞の内容を重視した結果、やさしく語り掛けるような歌い方になったのだと思いました。

XGはダンスを中心に強めのコンテンツが多いので、JURIAのこのボーカルパフォーマンスはより一層に、天上界からの天使の声のように胸に響きました。

(歌い出しの弱音と最後の強音のダイナミクスが劇的です)

(8日午後にはYouTube 急上昇ランク入りしていました)