2018-02-09

【平昌五輪】三池淵(サムジヨン)管弦楽団が韓国で初公演、15万人応募の大人気公演で韓国のヒット曲などを熱唱


2018平昌冬季オリンピックと冬季パラリンピックの成功を祈願する北朝鮮三池淵(サムジヨン)管弦楽団の公演が8日午後、江陵アートセンターサイムダンホールで開かれました。

15年ぶりに韓国の地を踏んだ芸術団の公演は、8日の他11日夕方7時、ソウル国立劇場ヘオルム劇場でも開催されます。2回の公演は開催前から韓国でプレミアがつく大人気で、15万6232人(江陵3万9109人、ソウル11万7123人)が公演観覧に応募し、抽選の結果780人(江陵280人、ソウル500人)が当選しました。1人当たりにチケット2枚が提供され、無料なものの、オンライン取引では最大300万ウォンに達したと伝えられています。

その後、あまりの人気に座席が追加され、この日の公演を観覧した観客は合計812人。このうち文化系、体育系、社会的弱者、避難、離散家族など、政府招請人事が252人で、残りの560人は抽選で選ばれた一般市民でした。

また、この公演に対する韓国の関心度は非常に高く、8日の最初の公演のあとにはNAVERのニュース総合でも、関連記事が1位と3位を占めました。



140人規模の三池淵管弦楽団は、今回の公演のために組織されたプロジェクト楽団で、オーケストラが80人程度と合唱団員、歌手、ダンサーなどで構成されています。また、三池淵管弦楽団は三池楽団、モランボン楽団、チョンボン楽団、造船国立交響楽団、万寿台芸術団、国家手柄合唱団など、6〜7個の北朝鮮芸術団の最精鋭奏者と歌手、ダンサーを選んで設定したことが分かっています。

三池淵管弦楽団は、北朝鮮曲の「喜び」、韓国の曲「jに」「男は船女は港」「別れ」「あなたが知っている」「愛の迷路」「みんな一緒にチャチャチャ」、ソ・インソクの「一人アリラン」などの歌を演奏しました。また、器楽演奏ではミュージカル「オペラ座の怪人」や、クラシックのモーツァルト交響曲第40番、ビゼー「カルメン前奏曲」などをメドレーで演奏しました。





白のチョゴリにピンクの韓服のスカート姿の8人の女性歌手は、力強い声と呼応を誘導するパフォーマンスで、公演序盤から雰囲気を盛り上げました。三池淵管弦楽団の演奏は、「一座を圧倒するほど自信に満ちて、900席の会場が手狭に感じられるほどであった」と伝えられています。

さらに終盤では、ホットパンツ姿の5人の歌手が、テンポも速い「走って行こう未来へ」を歌い、韓国ガールズグループを連想させる軽快なリズムで会場を盛り上げました。





*今回の公演で演奏された「走って行こう未来へ」。モランボン楽団の過去の映像です。