2019-03-16

IZ*ONE、カムバックの新曲タイトルは「ヴィオレッタ(Violetta)」?…オペラ「椿姫」の同名ヒロイン「ヴィオレッタ」からコンセプトを読み解く


IZ*ONEの新曲タイトルは「ヴィオレッタ」との情報があがって来ました。

16日、韓国のコミュニティサイト「ドク」で、IZ*ONEカムバックのタイトル曲は「ヴィオレッタ」であるとするリークがありました。

まだ正式発表ではなく、ことの信憑性は定かではありません。しかし、前作「ラヴィアンローズ」の続編と考えれば、いかにもあり得そうなタイトルなので少し拾ってみます。

まず、「ヴィオレッタ」とは、おそらくイタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの代表的なオペラ「椿姫」ヒロインのヴィオレッタの可能性が高いと見られます。

「椿姫」はフランスの作家、デュマの小説が原作で、フランス語の原題は「椿の花をつけた淑女」。更にイタリア語で書かれたオペラ版のタイトルは「ラ・トラヴィアータ」で、意味は「道を踏みはずした女」です。


「椿姫」の主人公ヴィオレッタは、19世期パリの社交界を舞台に持て囃された高級娼婦で、言わば"裏社会の姫"的な存在です。

青年アルフレードと出会い恋に落ちたヴィオレッタは、彼の故郷で幸せな暮らしを始めるものの、やがてアルフレードの父から「息子と別れて欲しい」と懇願されます。そして最後は死に至る病に侵され、アルフレードとの満ち足りた日々を回想しながら息を引き取っていきます。


「椿姫」表向きは豪華絢爛なものの、その背後には解決されない悲運が流れる悲劇です。決して明るいテーマではなく、もし「ヴィオレッタ」のタイトルが本当だとすれば、IZ*ONEのカムバックの新曲は「ラヴィアンローズ」に続き、ひと癖あるガールクラッシュ寄りの楽曲になりそうです。

明るくさわやかな清純系ではないようですが、「ラヴィアンローズ」が大成功を収めただけに、その路線をしばらく進むのは妥当かもしれません。


…とは言え、色々書いたものの、まだまったくのうわさレベルなので、実際は元気ハツラツなコンセプトでカムバックかもしれません。

ただ「椿姫」のヴィオレッタとしたら面白そうなので少し書いてみました。ちなみに「ヴィオレッタ」にはフランス映画の同名タイトルや花のすみれ、小惑星の名前など、他にもいくつかの意味があります。

「すみれ色」の意味とすれば、前作「ラヴィアンローズ」の「バラ色」に続き、花の色を表す連作の意味にもなります。