アイルランド出身の4人組ロックバンド「U2」の韓国公演で、亡くなったソルリさんの写真がライブ中に登場しました。
8日、U2はソウルゴチョクスカイドームで初の韓国公演を開催しました。この日の公演は、1976年に結成されたU2の韓国での初公演で、世界的なバンドのコンサートを楽しむために、約2万8000人の観客が会場を埋め尽くしました。
この日、ボーカルのボノは「韓国に来るのは長い時間がかかった」とし「韓半島の南と北の平和を祈る」と話を切り出しました。
以降、公演の途中でスクリーンには、最近亡くなったソルリさん、韓国に「美闘士」運動を触発したソ・ジヒョン、日本植民地時代の女性の解放を唱えた画家のナ・ヘソク、韓国の代表的バイオリニストのチョン・キョンファ、今年、BBC選定の「世界の女性100人」に入ったイ・スジョン犯罪心理学教授の顔が登場しました。
ソルリさんの顔の下には「1994-2019」と、彼女の生涯が短く表示され、それは韓国の観客たちの心に響きました。彼女は女性の権利に対する強い発言、女性の権利活動家であり、多くの人々にインスピレーションを与えていることで知られていました。
ボノは「女性が団結して「HERSTORY」で歴史を新たに刻む日がまさに美しい日」とアンコール曲「Ultra Violet」を歌いました。
「Ultra Violet」と一緒に広がる女性たちの映像は、最後に「私たちのすべてが平等になるまでは、私たちの誰も平等ではない」とのメッセージと共に終わりました。
民間機関「ONE」を設立し、貧困と病気の問題の解決を促してきたボノは、過去のノーベル平和賞候補に3回あがっています。ムン・ジェイン大統領が19日に行われた「2019国民との対話」で、退場するときにU2の「ONE」がBGMで使用されました。
尚、4日の日本公演では婦人運動家、政治家の市川房江、婦人解放運動家、無政府主義者の伊藤野枝、「#KuToo」運動呼びかけ人の石川優実、公民権運動家の日系人ユリ・コウチヤマ、夫のジョン・レノンと共に女性解放運動、世界平和運動などに邁進したオノ・ヨーコなどの、日本人女性たちもスクリーンに映し出されました。