11日午後、韓国の慶尚北道(キョンサンブクド)・慶州(キョンジュ)で行われた「アジアソングフェスティバル」にAKB48が10年ぶりに登場。日本からのリモート出演で、2012年8月に発売された2枚目のオリジナルアルバム「1830m」の収録曲「ファースト・ラビット」を披露しました。
今回選出されたメンバーには、「PRODUCE48」でK-POPファンにも知られる、小田えりな、浅井七海、千葉恵里、下尾みう、武藤十夢らの姿がありました。5人は明るくエネルギッシュな楽曲で溌溂としたパフォーマンスを見せました。
印象的だったのは小田えりなと浅井七海が中間部で、岡田奈々と村山彩希のボーカル2トップに加わり、力強いハーモニーを聴かせた場面です。この日のステージでAKB48のボーカル力を最も実感させたシーンでした。
また、千葉恵里も要所で存在感を示しました。特にエンディングでは、向井地美音と抱き合いながらセンターに位置したため、これを見た韓国のファンは、「総監督をあごの下に置いてセンターのエリイの威厳なんて、ファンの方たちなら胸が熱くなるシーンではないかですね」と評しました。
ちなみに、浅井七海、千葉恵里、下尾みうの3人は、日本国内だけでなく、韓国やタイ、シンガポールなどアジアでの活躍を目指す国際派ユニット「TinTlip」(ティントリップ)のメンバーです。3人のほかには「PRODUCE48」の佐藤美波、永野芹佳らが所属しています。
[アジアソングフェスティバルでのSOL48の発表について]
先日からお伝えしていた、海外K-POPメディアが発した「SOL48(ソウル48)」のうわさについてですが、結論から言ってメディア側の勘違いだったようです。アカウントを取得した人物本人が現れ、AKB48とは関係のない個人的なアカウントであることを説明しました。
従って当然、アジアソングフェスティバルにおいて、SOL48の発表はありませんでした。
しかし、IZ*ONE解散後については、日本人メンバー3人の身の置きどころとして、HKT48やAKB48にそのまま戻るのか、また、イチェヨン、カンへウォン、キムミンジュのように、元の事務所にガールズグループの受け皿がないメンバーはどうなるのかなど、懸念される点がいくつかあります。
ですから「SOL48」と言わずとも、何かそうしたメンバーたちが落ち着く先がないものか思案するファンがいるのも事実です。そのような背景があるため、受け皿のひとつにもなり得る「SOL48」という概念が、思った以上に世界のファンに波及したのでした。