2021-11-16

Lovelyz、11月16日の今日でグループの活動を終了…生みの親のチョン・ビョンギ(Jaden Jeong)氏がインスタにデビュー当時の写真を掲載「まだ鮮明な瞬間」


今日、11月16日はWoollimのガールズグループLovelyzが正式に解散する日です。

去る11月1日、Woollim Entertainmentは、Lovelyzの8人のメンバーのうち7人が、事務所との契約を更新しないことを選択したと発表しました。

ジエ、ジス、ミジュ、Kei、Jin、スジョン、イェインは、契約満了後、11月16日に退社します。Babysoulは、事務所との契約を更新した唯一のメンバーです。

このことが明らかになったその日、Woollim在籍時代にLovelyzを立ち上げたJaden Jeongことチョン・ビョンギ氏は、3か月ぶりに更新した自身のインスタグラムで、2014年11月16日にデビューした当時のLovelyzを撮影したプライベートな写真を公開しました。

写真には「まだ鮮明な瞬間」とのキャプションが添えられています(トップ画像)。


チョン・ビョンギ氏はLovelyz立ち上げ当時にブログで「他のガールズグループとは違う、色気やガールクラッシュとは無縁の至純なガールズグループを作りたい」という内容の文章を書いていました。

その言葉の通り、デビューしたLovelyzは愛らしい制服姿で清純そのものの雰囲気でした。当時、AOAの熱心なファンだった私には、その姿があざとく感じられてすぐには馴染めませんでした。

しかし、ほどなくしてメンバー全員がソロをとれるほどの歌の実力と、チームとしての優れたボーカルアンサンブルを知り、そうした抵抗はすぐになくなりました。


その後はむしろ、Lovelyzならではのボーカル力を活かしたユニークな楽曲に惹かれて、気づけば次のカムバックが常に楽しみなグループになっていました。Lovelyzの曲は一般的なガールズグループの作品とは違い、音楽的に語るべき点が多いのが特徴でした。


そのことが象徴的に表れていたのが、Lovelyzをデビューから数年間プロデュースしたユンサン率いるOnePieceとKei&スジョンが共演した「My Little Television」でした。

この番組ではOnePieceがどのような手順で楽曲を制作するのかが明かされ、またKei&スジョンもそこに加わり、鼻歌を交えて即興的に歌を作り上げる過程が披露されました。

とても興味深い内容で、これを観てから私のLovelyzに対する興味は増々深まりました。


この番組の後、数か月後のカムバックでリリースされたのが「Destiny」でした。当時はいくら何でも昭和歌謡みたいで古臭いのでは?と思いましたが、今聴くと泣けてきます。

多分昨今、CityPopや昭和レトロのブームでこうしたタイプの曲にも触れる機会が増えたため、耳に違和感がなくなっているのだと思います。むしろ今は、Lovelyzでしか歌えない個性が発揮された曲だと思っています。


「Destiny」が収録されたアルバム「A New Trilogy」のラストを締めくくる「Doll」も好きな曲です。今も折を見ては聴き返しています。Lovelyzならではの抒情的な曲です。


このアルバムでは「1cm」もお気に入り。Lovelyzらしいキュートでさわやかな曲です。


チョン・ビョンギ氏がLovelyzと作業した最後の仕事がアルバム「Lovelyz8」です。これに収録の「Rapunzel」はスケールが大きく、初期のLovelyzの集大成とも言える内容。チョン・ビョンギ氏は「Lovelyz8」にこれ以上ない満足を得て、Woollimを後にしました。

その後、彼はPolarisに行き、今月の少女に着手しました。まずメンバーが順にソロを出すのが今月の少女を特徴づけるスタイルでしたが、実はこのプランはすでにLovelyzで実行されていました。

Lovelyzは最初にBabysoul、続いてジエ、JINと順にソロ曲をリリースしたのち、8人が集まった完全体のLovelyzとしてデビューしたのでした。

(Woollim社屋前に置かれた「ラブリーズ」のパネル。
ミジュはインスタで「愛してる…」とコメントしました)

Lovelyzは今日で7年の活動に幕を下ろします。しかし、残された楽曲たちはいつでも聴くことができます。新作がもう出ないのは寂しいですが、音源やCD、映像などを通じて、これからもその音楽に接していくことになると思います。