2022-03-27

ウクライナの女性ロック歌手 ダリア・ザリツカヤ、侵攻が続くキエフからメッセージ「どれだけの命が失われ、どれだけの夢が破られ、どれだけの希望が打ち砕かれたのかを知るのは難しい」


ダリア・ザリツカヤはウクライナのキエフを拠点に活動する歌手です。

得意ジャンルはLed Zeppelin, The Beatles, AC/DCといったロックスタンダードで、月に一度くらいのペースでバンドと共にカバー動画を公開してきました。

彼女の歌声はとてもパワフルかつハスキーで、ロックを歌うのにこれほど適した声はありません。また、取り上げる曲のセンスもよく、彼女とバンドがカバーすることによって、名曲に現代的な新たな息吹が吹き込まれています。

活動は順調でしたが、先月末に事態は急変しました。ロシアによるウクライナ侵攻が始まったからです。2月24日のインスタグラム投稿で、彼女は以下のように綴りました。

『今朝は私たち全員にとって早く始まりました。

悲しいことに、あなたたちが今日のニュースで聞いたすべては真実です。(しかし、偽のビデオもたくさんあります)
それは正式に始まりました。あなたが気にかけていることを示してくれてありがとう。私はあなたの支援に感謝します。

落ち着いてパニックにならないようにしようとしています。あなたが尋ねる前に、いいえ、私はどこにも行きません。本当に走る場所はありません..国境は閉鎖されています。落ち着いて合理的に行動する方が良いです。

また、それほど重要なことではありませんが、本日はビデオを予定していますが、今すぐ共有することは適切ではないと思いますので、申し訳ありません。今日は以上です。
平和を祈る☮️#』



その後、3月2日には自身が撮影した空爆の映像も含めた投稿がありました。 

『とにかく眠れない。

春の最初の日。戦争の6日目。この6日間で、どれだけの命が失われ、どれだけの夢が破られ、どれだけの希望が打ち砕かれたのかを知るのは難しい。
目撃したくなかったものを目撃しました。

全世界は今、ある狂人の帝国の野心の逆さまになっています。彼は血を切望している。しかし、私たちの美しい国を破壊すると、彼は彼自身と彼の人々の両方を溺死させます…悲しいことに、彼の複数の支持者はまだそれを認識していません。それがロシアのプロパガンダの力です。彼らはすべての毛穴から嘘を飲みます。

彼らは私たちが故意に「自分自身を爆撃している」と言っています。
…しかし、私たちは決して尋ねませんでした。

彼らは私たちが「降伏」していると言います。

*しかし、私たちは決してそうしません』



さらに、3月9日には新しいカバー動画が公開されました。ダイアナ・ロスの80年の全米No.1ヒット曲「UPSIDE DOWN」です。

そのことを知らせながら、以下のような文章が綴られました。

『このビデオは2月24日に公開される予定でしたが、戦争には他の計画がありました。明日があるかどうかわからないまま、恐怖の中で生きてきてから13日が経ちました。

しかし、最も暗い時代でさえ、音楽は常に私たちの救いでした。私たちは単に夢をあきらめることを拒否し、戦いをやめることを拒否し、私たちがやりたいことを放棄することを拒否します。私たちは腕を置くことを拒否します-ギターとマイク。

私たちは歯を食いしばり、存在のあらゆる気質で私たちの希望に固執します。
今日の生活は非常に予測不可能であるため、いつでも接続が失われる可能性があります。そうしないと、YouTubeがシャットダウンされるため、この動画を今すぐ共有することにしました。

あなたの多くは、これらの困難な時期に私たちをどのように助けることができるかを尋ねました。これを行う最も簡単な方法は、Patreon(Patreon.com/sershenzaritskaya)を使用することです。
この2週間、皆さんから多大なサポートを受けてきました。すばらしいコミュニティができてとても感謝しています。一緒に立ち上がろう!』



その後は、3月14日が最新の投稿になっています。コメントに対する彼女自身の返信によれば、現在もバンド仲間と共にキエフにとどまっているようです。そこで食料の配達などをしているようです。

また「キエフはあぶないから、一時的にどこかに避難したほうがいい」とのアドバイスに対しては、そのつもりはないという意思を返信で示しました。



(画像は本人のインスタグラムより)

ダリア・ザリツカヤは優れたボーカリストであるのに加えて、抜群のビジュアルとタレント性を持った逸材です。キエフ出身の女優ミラ・ジョヴォヴィッチのように、世界的な活動も不可能ではないと感じさせるだけのものがあります。

それだけに、多くのファンが彼女のことを気にかけ、どうか身の安全を心がけてほしいとコメントしています。

ダリア・ザリツカヤと彼女のバンド仲間が、また以前のように音楽活動に安心して取り組める日が戻ることを心から祈っています。

AC/DC - Back in Black (cover by Sershen&Zaritskaya feat. Kim and Shturmak)

Bon Jovi - Livin' on a Prayer (cover by Sershen&Zaritskaya)

Deep Purple - Soldier of Fortune (cover by Sershen & Zaritskaya)

Journey - Separate Ways (Worlds Apart) 
cover by Sershen&Zaritskaya feat. Kim and Shturmak

KISS - I Was Made For Lovin' You
(cover by @Sershen & Zarítskaya feat. @Halocene)