活動9年目のRed Velvetがここに来て、過去最高レベルの楽曲を連発しています。
4月6日(水)にリリースされる日本の1stフルアルバム「Bloom」のタイトル曲「WILDSIDE」のミュージックビデオと音源が、28日0時に先行公開されました。
つい先日、韓国カムバックの新曲「Feel My Rhythm」がリリースされたばかりのRed Velvet。この曲はJ.S.バッハの「G線上のアリア」をサンプリングした温かくも格調高い秀曲でした。
「WILDSIDE」は明るく華やかな「Feel My Rhythm」とは対照的な、静かで内省的な短調のバラード。これ見よがしのフックや派手な場面はないものの、その分、深く自分の内面に沈潜して答えを求めるかのような、奥行きと気品のある楽曲でした。
静かだけれど決して暗くならず、ありきたりなガールクラッシュとは似て非なるレドベルならではの音楽的世界観にどっぷり引き込まれました。明日、何もスケジュールがなければ、このまま夜明けまでずっとリピートしていたいくらいです。
明の「Feel My Rhythm」と暗の「WILDSIDE」は2曲でひとつの世界を構築する、表裏一体の作品だと感じました。例えるならTHE BEATLESの両A面シングル「Penny Lane」と「Strawberry Fields Forever」のように。
「Feel My Rhythm」と「WILDSIDE」は、活動9年目のRed Velvetだからこそ、表現できる難しい楽曲だと思います。ガールズグループは一般に契約上の問題もあり、7年がひとつの区切りとされています。
しかし、9年目でここまでのレベルの作品が出せるRed Velvetを見ると、本物の音楽を作れるのは、むしろ7年を過ぎたあとからだと思ってしまいます。過去の定例にとらわれず、可能な限り今後も良質な音楽を聴かせてほしいです。