ウクライナの首都キーウ(キエフ)在住のロック歌手ダリア・ザリツカヤが、4月10日以来、1か月ぶりとなる5月10日にインスタグラムを更新、近況を伝えました。
『久しぶりに私からのニュースはありません。私は大丈夫ですよ。新しい現実に慣れます。ささいなことを楽しんで、最高のものを期待しています。また、いくつかの新しい音楽に取り組んでいます。最近、私を正気に保つ唯一のもの。』
しかしマリウポリやオデーサ、東部ドンマスでは、今も激しいロシア軍による攻撃が続いています。首都キーウの静寂がいつまで続くかは、予断を許さない状況です。
U2のボノとエッジが5月8日、ウクライナを支援するためにキーウを訪れ、防空壕となっている地下鉄の駅で40分にわたりアコースティック・ライヴを行ないました。
ウクライナのゼレンスキー大統領に招かれた二人は、およそ100人の観客を前に「With or Without You」「Desire」「Sunday Bloody Sunday」「Angel of Harlem」「Vertigo」などを披露。ベン・E・キングのカヴァー「Stand By Me」では、ウクライナのミュージシャンで兵士でもあるタラス・トポリアが参加していました。
ダリア・ザリツカヤはインスタ投稿で「いくつかの新しい音楽に取り組んでいます」と知らせ「最近、私を正気に保つ唯一のもの」と打ち明けました。
新しい音楽の制作が中断されないことを願っています。また、これ以上人々が傷つき苦しむことがないよう祈ります。
このビデオは2月24日に公開される予定でしたが、ロシア軍の侵攻により一旦延期され、明日があるかどうかわからないまま、13日後に公開されました。
『しかし、最も暗い時代でさえ、音楽は常に私たちの救いでした。私たちは単に夢をあきらめることを拒否し、戦いをやめることを拒否し、私たちがやりたいことを放棄することを拒否します』(ダリア・ザリツカヤ)