Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2017-10-27

「ミックスナイン」YGヤン・ヒョンソク代表、ハンドンチョルPDらが記者会見「新グループはルックスや魅力を重視するアイドルグループ」


「ミックスナイン」側が番組から誕生する新グループについて説明しました。

27日午後、JTBC「ミックスナイン」の制作発表会が、ソウル江南区オンジュにインペリアルパレスソウルで開催され、YGヤン・ヒョンソク代表プロデューサー、ハンドンチョルPD、ユソンモPD、ビッグバンのV.I、Zion.Tが出席しました。

制作発表会ではこれまで明かされなかった、番組内容のより細部に及ぶ事柄にも触れました。中でも、最終的に「ミックスナイン」から誕生する9人組の新グループに関する発言は注目すべきものでした。

会見に関しては現在、数十もの記事が上がっています。これらすべてに目を通した結果、新グループに関して驚くべき実情が浮かび上がってきました。新グループに関する方針は、ほぼヤン・ヒョンソク代表の言葉で示されました。

いくつかのポイントとなる発言をピックアップします。



新グループは歌とダンス同様、ルックスや魅力を重視する「アイドル」グループ

この日ヤン・ヒョンソク代表は「『Kポップスター』は”音楽”に集中した。歌唱力や音色を中心に審査した。『ミックスナイン』は、アイドルグループ、Kポップを代表するエースを作ると考えるプログラムなので、歌とダンスだけ見ないで外観も見る」と言ったように、アイドルとしての魅力重視であることを強調しました。『Kポップスター』とは審査基準が全く違います。

さらに「『Kポップスター』に出てきた友人に、ダンスが不得意と言ったことはないが、『ミックスナイン』では歌、ダンス、魅力などを指摘する部分が多かった。『ミックスナイン』に出演する参加者は、アイドルグループを作成するので、歌、ダンスは基本的である」と述べました。

「今回の『ミックスナイン』は、K-POPを代表するアイドルグループを作成するためのプログラムであるため、歌とダンスだけでなく、ルックスと魅力まで見る。審査基準が完全に異なるほかはない」との特別な違いまで説明しました。


「女性の参加者がとても上手だ。女性の参加者が勝つようだ」

ハンドンチョルPDは、「5回程度撮影して、オーディション参加者は選んだ状態だ。他の方法を作成する必要なく、女性の参加者がとても上手だ。女性の参加者が男の参加者を倒すようだ。韓国では男のグループが女性グループよりファン層が大きいが、『ミックスナイン』を通し、実際には逆転したい気持ちもあって、友人を見ると女性の参加者が勝つようだ。元々、男性グループのファン層が強かったが、今回の機会を通じて逆転させてみたい」と意見を述べました。


新グループはYGがプロデュースしたら良い「各企画会社の代表者と話したい」

「ミックスナイン」を通じて選抜した9人が、今後どのような活動をするかは未定です。また、以前から海外ファンの間でも話題になっていた「新グループは期間限定か?恒久的か?」の問題についても、明確な言明はありませんでした。

しかし、会見の発言内容から、かなり具体的なアウトラインは見えてきました。

新グループ活動の動向に関連してヤン・ヒョンソク代表は、「まだ決まっていない」と語りました。「しかし、議論が生じはしないだろう」と付け加えました。彼は「『プロデュース101』など、以前のプログラムで契約などの問題が発生したのは、制作の主体が、放送局だったからだ。『ミックスナイン』は、YGで作成するから異なる。立場としては、各企画会社の代表者と話したい」と説明しました。「ミックスナイン」は、YGエンターテイメントの制作。JTBCは放送のプラットフォームにとどまります。

さらに、ヤン・ヒョンソク代表は、「9人は誰が選ばれるも決定後が残念。優勝したチームが決定されると、その後に企画会社と相談すべきであるようだ。その時の立場としては、チームをどのように作るべきか依頼する必要がある。ファン層が発生した場合、解散するとファンが惜しむべき部分だということに、肯定的な考えをしている。YGは海外で人気のある所属歌手が多く、国内よりも海外ベースが良く、この友人をよくプロデュースして、国内だけでなく海外でワールドツアーを回すことができるグループになったら良いだろう」と、新グループは解散を避け、YGプロデュースでワールドツアーをするような活動をめざすことをほのめかしました。




こうした発言の記された数十に及ぶ記事に目を通して感じたこと。

それは、率直に言って「ミックスナイン」はYGエンタテインメント所属の新しいグループを誕生させるための大規模オーディションであり、最後に残った9人の新人グループは、YGの所属アーティストとして、ワールドツアー級のグループに育て上げようという意思が見え隠れしていると感じました。これはあくまで、文面としての記事を見た上での、雑多な印象です。

そして付け加えるなら、その新グループはルックス魅力に特化したアイドルグループであり、海外展開を重視しているということ。さらに、ハンドンチョルPDの言葉から察すれば、できればそれはガールズグループが望ましいということ。

また、他の記事でV.Iが発言しているように、『ミックスナイン』は、単にスターを選ぶプログラムではなく、『診断プログラム』であり、「これまで(YGで)学んだノウハウを、他の事務所の練習生たちに知らせる機会だった」ということです。

「ミックスナイン」はこれまでV.Iのほか、SOL、CLといった錚々たる顔ぶれが番組に参加しています。さらに、今回の会見では、番組後半においてG-Dragonの出演も難しくはないと、ヤン・ヒョンソク代表は言明しました。まさに、YGの総力をあげた、YGのための番組なのです。




ここからは、今日の会見の記事から感じた私見なので、納得できない方は読み飛ばしてください。YG及び、「ミックスナイン」が最終的にめざすのは、予てから伝えられるBLACKPINKの妹グループの誕生だと思います。

そしておそらくその活動の舞台は日本。

TWICEと同じく9人組でルックスも満点のアイドルグループ。今年初めにLDH代表のHIRO氏と銀座で歓談していたのはその相談。どうしたら、E-girlsやTWICEのように、日本でも受け入れられるガールズグループが作れるのか? ガールクラッシュなBLACKPINKはすばらしいが、ファン層が女性に絞られてしまいます。

そうではなく、TWICEのように、男性、女性を問わずに愛されるアイドルグループが作りたい、その一心で全国60社の企画会社を、1日15時間かけてくまなくまわって原石を探したのだと感じました。

あまりに飛躍した考えで、自分でも書いていて「そうだろうか?」と、思いますが、そう考えると「ミックスナイン」に纏わるすべての事柄が、すっと一本の線の上にまとまる気がします。






ただ、そのような暴挙ともとれる行為を、各企画会社やそれぞれのファンが容易く認めるとも思えません。おそらくそこをヤン・ヒョンソク代表も、頭を悩ませていると思います。私もファンとしての立場では、そんなことは絶対ゆるされない、と思っていました。

しかし、2PMファンの妹に「でも、それって、ファンのエゴじゃないの?練習生は少しでも大きな会社で、少しでも大きな活動をしたいと思ってるよ」と言われてハッとしました。彼女たちの立場に立ったら、もしそうした状況になったとしても、実際にはうれしい感情の方が強いのではないでしょうか?より大きな仕事の場をめざしていくのは、どんな環境でも人間の自然な感情だとも思いました。

… と、先走りはこれぐらいにして、今はとりあえず、もう間もなくの29日に始まる「ミックスナイン」と、出演者たちのがんばりを心待ちにしたいと思います。





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