【追悼】SHINee ジョンヒョンが仲間と奏でるハーモニー「Wonderful Christmas Time」の至純な響き…1年前の「FNS歌謡祭」ステージにて
今からちょうど1年前の2016年12月14日、SHINeeはフジテレビの年末音楽番組「FNS歌謡祭」に出演しました。
時期がクリスマスシーズンということもあり、SHINeeはポール・マッカートニーの名曲「 Wonderful Christmas Time」を生歌で披露しました。このハーモニーのすばらしかったこと。滅多にボーイズグループには触れない当ブログですが、この時ばかりは書かずにはいられませんでした。
厚みのあるふくよかであたたかなコーラスワークに感動したからです。特に後半の「Woh-」というハモりの部分は、今聴いてもやさしい気持ちになれます。このすばらしいコーラスグループのメインボーカルを務めるのが、左から2番目で主メロを歌うジョンヒョンさんです。
ジョンヒョンさんの歌声には独特のまろやかな響きがありました。オペラ歌手で言えば、ホセ・カレーラスのような甘く色香漂う、他にはないタイプの声です。この、ジョンヒョンさんの声をコーラスの音のトップに立てて、それをつつむように奏でられるSHINeeのハーモニーは唯一無二でした。K-POPというより、男性コーラスグループのひとつとして、聴いていたことを思い出します。
ジョンヒョンさんは自分の音楽について、インタビューでこのように語っていました。
「順位は大衆音楽をする人であれば、すべて心配するでしょう。私も心配していました。しかし、これからの音楽をする上で、その心配が大きく影響を与えるようではありません。音源チャート順位が高ければ、感謝しますが、私が欲しいのは、それではないです。自ら楽しい音楽、私の気持ちを注ぐ音楽をしたい。ストレスを受けながら書いた曲が一つもないです。私がそうだったように、皆が笑って幸せな気持ちで聞いてほしい」
こうしたジョンヒョンさんの音楽に対するピュアな想いが反映されたかのような、「Wonderful Christmas Time」のあたたかな歌声とハーモニーに、もう一度、耳を傾けてみてください。