11月13日(水)にリリースのGFRIEND 日本1stフルアルバム「Fallin'Light」より、リード曲「Fallin' Light(天使の梯子)」のミュージックビデオが公開されました。
お伝えしている通り、この曲はGFRIENDのデビュー以降、主要楽曲をすべて手掛けて来た作曲チーム・イギヨンベのイギと、「Memoria」でGFRIENDとの相性の良さを見せたCarlos K.の共作です。
どちらもGFRIENDを通じて名曲を発表しているだけに、その公開が待たれていました。30日午後に公開されたミュージックビデオでは、ついにその全貌が明らかになりました。
「Fallin' Light(天使の梯子)」はイントロのピアノの高音に始まり、その後もソロヴァイオリンやストリングスなどを前面に立てたアレンジで、短調の進行と相まってGFRIENDの王道の音楽を作り上げています。
興味深いのはワンコーラスではサビまでリズム隊がほとんど登場せず、メンバーの歌声とピアノなどのアコースティックな響きを強調していることです。
また、後半にかけて盛り上がる場面でも、ユジュを始めメンバーは決して必要以上に声を張ることもなく、全体に抑えた発声で歌の主人公の情緒を丁寧に表現しています。ユジュが後半のハイトーンをファルセットで歌うのはめずらしいです。
昨年の「Memoria」は後半でユジュとウナが絶唱で掛け合うのが山場でしたが、それと比べると表現が大きく変わっていると思いました。結果として、「Fallin' Light(天使の梯子)」という繊細なタイプの曲を、デリケートに描き上げることに成功しています。
楽曲はどこの部分がイギの作曲、あるいはカルロスの作曲なのかはわかりません。それくらい両者の作風には近いものがあるのだと思いました。特に短調で徐々に盛り上げていく和声進行は、どちらもが得意とするところで区別がつきません。
ですがだからこそ、両者の作風が絶妙にマッチして、それがまたGFRIENDらしさにつながるという幸せな展開になっています。期待した通りの素敵な音楽でした。