6日の昨日、「プデュ操作」をめぐる新たな報道が乱立しました。
まずひとつは、制作側PDを接待したとされる3つの芸能事務所名が明かされました。そのうちの2つはすでに以前から報じられていましたが、もうひとつは今回、初めて明かされた事務所です。
そして、その事務所から「プデュ」シリーズに参加した練習生は、ひとりしかいませんでした。また、その事務所の某氏が接待したとされるのは、2018年2月頃のことで、これはシーズン3開始前、ちょうど番組を準備していた時期に符合します(某氏はその後、2018年10月に当該事務所を退社しました)。
こうした事情があるため、事務所が報道を即座に否定したにも関わらず、韓国では当該事務所と所属練習生のことが検索ワードで上位に位置するなど、大きな論議を呼びました。
現在も、アンチとファン側で攻防が続いています。
もうひとつ、6日に新たになったのは、CJ ENMの上層部は操作について認知しておらず、操作はすべて制作側のキムCPおよびアンPDらの独断で進められたと検察が認識しているということです。
シーズン3は最終回の約1ヶ月前の8月2日に、会議室で2人のPDによってデビュー組12人が決定されました。最終回の視聴者投票は、まったく意味をなさないものでした。韓国のファンは「国民プロデューサー」として、実際に有料で投票に参加しているので、騙されたという意味でも怒りが収まらない状況です。
「プデュ操作」はただの偽オーディションの問題ではなく、一般視聴者を巻き込んだ詐欺罪の次元に発展しています。
ここまで来て、現在最も注目されるのは、操作によって変動したメンバーの「実名を明かすべきか、否か?」という問題です。
意見は二分しています。「明かすべきではない」という立場は、それによりメンバーに2次被害が起こり兼ねないという考えです。実際に、自分は実は脱落者だったと世間に公開されたなら、そのメンバーの心中はいかばかりでしょう?
その事実自体が本人にとってショックなことに加え、今後の芸能活動、強いては一般的な社会活動さえ「操作」のレッテルで身動きとれなくなる可能性があります。
さらに、いわゆる「悪質なユーザー」が、ここぞとばかりにそのメンバーを一斉に責め立てるでしょう。すでに、6日に検索ワードにあがったメンバーは、根拠のないデマも絡めて様々に書かれています。また報道ではそのたびに、メンバーの実名と写真が掲載され、メンバーの傷は大きくなっています。
そして、もう一方の「実名を明かすべき」の立場は、操作によって脱落させられたメンバーおよび、操作に関係なく実力(視聴者投票)によってデビュー組入りしたメンバーの側に立っています。
彼、彼女たちにとっては、むしろ実名を明らかにしてくれた方が汚名を拭い、あらぬ疑いを気にすることなく、今後の活動に邁進できるという考えです。今のまま、実名があやふやな状態が続く限り、実際にデビューを手にしていたメンバーも「操作」のフィルターを通して見られることになります。
そう考えると「実名を明かすべきか、否か?」は非常に難しい問題で、韓国の業界関係者たちも意見が二分しているようです。ただ、ここまで警察、検察、Mnetなどが、練習生の実名を一切明かしていないのは、やはり、それを明かしたことで起こるであろう2次被害を危惧してのことだと思われます。
「実名公表」に関しては、今後も慎重に慎重を重ねた判断が必要だと思われます。
*もし例え、実名が明かされたとしても、そのメンバーが操作の「被害者」であるのに変わりないことは、忘れてはならない事実です。