Red Velvetのメインボーカルであるウェンディの初のソロアルバム「Like Water」が、4月5日午後6時に各種音楽サイトで音源リリースされ、タイトル曲「Like Water」のMVが公開されました。
この曲は実力派歌手ウェンディのボーカルが引き立つアコースティックなポップバラードで、お互いの存在と意味を「水」に例えて、小さな雨粒が集まって海を成し遂げたように、お互いに運命のように流れていくという内容です。
もうひとつのタイトル曲「When This Rain Stops」は、ピアノ演奏とダイナミックなボーカルが魅力のスローなバラード曲。ウェンディの自伝的な物語を描いた歌詞は、生活に疲れた瞬間「時にはしばらく休んでもいい」と、共感のメッセージを伝えています。
通常、カムバックのタイトル曲には、アップテンポのダンス曲を用意するケースも少なくない中、ウェンディはダブルタイトルのどちらもが、ごまかしの利かない真っ向勝負のバラード曲で、さすがのメインボーカルの実力を遺憾無く発揮しています。
「Like Water」は静かに粛々と進行する前半に対し、リズム隊が激しさを増し、壮大な展開を見せる後半の盛り上がりが圧巻。また「When This Rain Stops」は、伴奏がピアノ一台であることを忘れさせるようなスケールの大きさで、跳躍する高音の力強さ、綺麗さには、多くのガールズグループのボーカリストの中でも抜きんでたものがあります。
K-POPガールズグループでは、「THE メインボーカル」と呼べる人材が年々少なくなっています。おそらくウェンディをはじめ、GFRIENDのユジュ、MAMAMOOのソラなどが、その最後の世代にあたるかもしれません。
「When This Rain Stops」を聴けば、ウェンディの実力が先輩のf(x)ルナ、少女時代テヨンにも、一歩も引けを取らないレベルであるのがわかります。ピアノ一台あれば、充分にソロのコンサートも開けそうです。
いつだったか、Red Velvetのリアリティ番組で、スルギと旅行中の船上でウェンディが、エリック・カルメンの「All By Myself」のサビを口ずさんでいたことがありました。原曲キーとピッタリあった音程で、その絶対音感に驚かされたのを思い出します。
英語も堪能なウェンディにはぜひ、機会があれば「All By Myself」のような洋楽スタンダードのカバーアルバムも出してほしいです。ミニー・リパートンの「Loving You」、ホイットニー・ヒューストンの「Greatest Love of All」などを聴いてみたいです。きっとすばらしいと思います。
.@RVsmtown #WENDY ビデオメッセージ。
— Apple Music Japan (@AppleMusicJapan) April 5, 2021
ニューアルバム『Like Water』を今すぐ聴こう。#AppleMusic https://t.co/zj2LV1jAld pic.twitter.com/XEaGP3YvOM