MYSTIC STORY初のガールズグループBilllieが14日午後6時、ニューシングル『SNOWY NIGHT』をリリース。併せて音楽番組「THE SHOW」に出演して超高速のカムバックを果たしました。
「the prequel trilogy of the collective soul and unconscious」というフレーズでこれから新しく展開していくマルチな世界観のスタートを予告していたBilllie。11月に発売した1stミニアルバム「the Billage of perception:chapter one」で、すでにビジュアル、実力、魅力を兼ね備えた完成型ガールズグループとして評価されています。
そのBilllieによる今回のカムバックには3つの大きなポイントがあります。
まずひとつは、Girls Planet 999でデビューまであと一歩の最終10位を記録し、多くのK-POPファンの注目を集めたキム・スヨン(ショーン)が、グループ合流後に初めてリリースする楽曲であるということ。新生Billlieにとって、あらためてのスタートということで、ここからが本当の完全体での活動の始まりと考えていいと思います。
ふたつめは、新曲『SNOWY NIGHT』のすばらしさ。やっと、本当にMYSTICのガールズグループの楽曲が出たという感じで、初めて聴いて5秒で「よし」とつぶやいてしまいました。コードの運びや全体の雰囲気がMYSTICそのもので、ただのクリスマスキャロルではない、MYSTICにしか出せない、ほどよくCityPop風味が入った良曲です。
調べてみれば、クレジットのトップにエグゼクティブプロデューサー"ユン・ジョンシン"の名があり、さもありなんと納得(作曲はminGtion、作詞はLLANO)。デビュー曲は作曲のイ・ミンスのカラーがあまりに強烈に出過ぎて、メンバーの魅力や最近のMYSTICの音楽的特性が薄れていました。
その点、今回の新曲『SNOWY NIGHT』は、ユン・ジョンシン、チョ・ヨンチョル、ハン・ジョンス、そしてメンバーたちの良さが最良の形でひとつになっていて、こちらに届くものの質量が違います。これでこそ、ユン・ジョンシンが立ち上げたMYSTIC純正のガールズグループです。
3つめはやはり福富つき(タルちゃん)です。Billlieはデビュー前のダンス動画から、強めのガールクラッシュが前面に出ていて、Popteenのキュートなタルシユ(つき&シユン)は、まったくと言っていいほど影を潜めていました。
今回のエンディング妖精を見て、やっとあの頃の感覚が蘇ってきました。ファン・ジミンやイ・スミンなどの実力派ボーカルを放出して、シユン、ツキ、ハルナといった練習生が加入したのは、彼女たちを活かすキュートなコンセプトがメインになるためと理解していました。ところがデビューしたBilllieは全くそうではなかったので少し混乱しました。
その点、今回の新曲『SNOWY NIGHT』は、媚を売るようなキュート系でもなく、かと言って度の強いガールクラッシュでもない程よい路線で、そこにMYSTICらしい都会的でオシャレなシティポップ感覚が加味されているのですから言うことがありません。毎年、個人的にこのシーズンに聴いている、お気に入りのクリスマスソングのラインナップに加わっていくことになりそうです。
尚、Billlieは明日16日の午後7時30分(KST)から、事務所のライブ公演「リッスンステージ」にグループとして初登場します。シユン、ハラム、ツキ、スア…最初に彼女たちを知ったのは、いずれも2019年初登場の時の「リッスンステージ」でした。
そして、ハルナ、スヨンの2人にとっては、明日が初めての「リッスンステージ」ということになります。Billlieのデビュー前から、この日が来るのをずっと待っていました。