今回はみなさんにぜひ見ていただきたい映像があります。
これは昨年放送されたSNH48のサバイバル番組からのシーンで、ステージで号泣して倒れ込んでいるのは、この時14歳で派生ユニットColor Girlsメンバーでもあるフェイ・チン・ユエンです。この番組ではファンの得票が少ない者から脱落していくシステムがとられていて、番組の流れ上、彼女は同じチームのメンバーと同士討ちの状況に追い込まれてしまったのです。
さらに彼女はこのまま行けば、自分が仲間を蹴落とす結果になることを察し、また実際にその通りになってしまったことに耐え切れず、悲しさに泣き崩れ、立てなくなってしまいました。
この番組はSNH48のメンバーが自分をファンに売り込み、認知度を上げるためにパフォーマンスを競い合う内容で、2時間半の番組が計12回放送されました。メンバーにとっては自分をアピールする重要な場であり、それぞれが真摯に取り組んでいます。
それだけに、まだ14歳のフェイ・チン・ユエンには、サバイバルで仲間を蹴落とさなければならない状況はあまりに重く、耐え切れないものだったようです。
番組MCが本番中に泣いたのは、この時が最初で最後だったそうです。
対決終了後も、対戦した二人は抱き合って泣いていました。フェイ・チン・ユエンは蹴落としてしまった相手のことを思って泣き、また仲間もそれほどに自分を思ってくれる彼女の心に泣いています。
私がなぜこの映像を今ご紹介したのか? それには理由があります。最近放送された、あるサバイバルオーディションのワンシーンに、とても心が痛んだからです。本来は記事にするべきところですが、どうしても触れることができませんでした…。
フェイ・チン・ユエンと仲間たちの純粋な涙を見て、自分も知らぬうちに心がゆがんでいたかもしれないと思いました。現在はサバイバルオーディションが連続していて、つい感覚がマヒしがちですが、視聴者としても、こういう心は失いたくないと思いました。