Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2018-01-24

アイドル学校から誕生したfromis_9、イギ&ヨンべ作曲「To Heart」で本日デビュー!ショーケースでステージ初披露



fromis_9がついに正式デビューしました。

24日の午後6時、昨年放送されたMnet「アイドル学校」から誕生したガールズグループ「fromis_9 (プロミスナイン)」のデビュー曲「To Heart」がリリースされミュージックビデオが公開されました。

タイトル曲「To Heart」は、GFRIENDをスターダムに押し上げた立役者イギ&ヨンべによる作品で、愛を開始したくても表現が下手な、少女の気持ちが込められた告白ソングです。音楽的にはシンコペーションのリズムが印象的な、イントロのストリングスがまずは秀逸。少女の純粋な想いや告白の緊張感が表されていて、グッと引き込まれます。

全体としてはリズムや構成にAPRILの「Tinkerbell」を感じるものの、音楽的内容はまるで違っています。中毒性の強いメロディーにロック的な強めのギターリフと、ダンサブルでタイトなドラムサウンドが調和した、GFRIENDのイギ&ヨンべらしいポップダンス曲です。J-POPよりだった「ガラスの靴」に比べて、こちらは完全なK-POPという感じ。デビュー曲として、まずは抜かりなしの楽曲です。








アルバム「To. Heart」リリース後には、午後8時から記念のショーケースが開かれ、その模様はNAVER V LIVEで完全生中継されました。清楚な制服姿で登場したfromis_9は、「ガラスの靴」などを最初に披露した後、着席してのトークに入りました。イ・セロムは1位の公約(プロミス)として、韓服でのダンスパフォーマンスを掲げました。また、ノ・ジソンは皆から「ポニョ」と呼ばれると告白、メンバーたちが「崖の上のポニョ」を歌う場面もありました。さらに、イ・チェヨンは得意のものまねとしてドラえもんの声を披露するも、微妙な空気に照れる一幕もありました。








また、印象的だったのはグループのボーカルメンであるパク・ジウォンとイ・ソヨンが、かなりしっかりとアカペラでボーカルを披露したことです。ジウォンはJYPの練習生時代に、オーディション番組「SIXTEEN」に参加した実力者で、あらためてチームのボーカルの軸であることを思い起こさせました。



一方のイ・ソヨンは、YG練習生時代にfuture2NE1として鳴らしたボーカルは健在で、独特の発声と節回しで瞬時に自分の世界を築いていました。fromis_9のようなスタイルのグループに、こうしたタイプのボーカルがいるのはユニークで、強いアピールポイントになると思いました。



トークのあとに歌ったアルバム曲は、タイトル曲や「ガラスの靴」とは違って、楽曲もダンスもややクール系でした。こういうタイプもしっかりこなせるのがやはりK-POP。どんなにJ-POP寄りになろうとも、歌、ダンス、楽曲の軸はブレていないことに安心しました。日本のK-POPファンは、K-POPガールズグループに、あまりに日本寄りになることを望んではいないので、このラインはキッチリとキープしてほしいです。



そして最後はデビュー曲「To Heart」で締めくくりました。「アイドル学校」及びfromis_9は、今年始まる同じくMnetの「PRODUCE48」の先陣を切る役割とも言われています。おそらく今後、大規模な日本市場への参入をめざす、最大手CJ E&Mの旗頭です。それでデビューステージも、日本の「2017 MAMA 横アリ公演」になり、いきなりAKB48と同じステージに立つことになりました。



ですから、fromis_9の在り方が、今後の新世代K-POPガールズグループの在り方にも少なからず影響するであろうという意味で、彼女たちの音楽スタイルやコンセプト等はとても気になります。今日のショーケースを観た印象では、その辺も絶妙なラインをキープしていて、これならfromis_9も「PRODUCE48」もいい方向に進むだろうと直感しました。ただのカワイ子ちゃんの集まりではないfromis_9は、紛れもなく、パフォーマンスも楽曲もしっかりしたK-POPのガールズグループでした。







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