早いもので今年もこの時期がやって来ました。
2014年以来、このブログで毎年12月に発表している「K-POPガールズグループ楽曲大賞」も、今回で5回目を迎えました。毎年、一年の初めからいいと思った曲をメモして、12月の後半になってから改めてMVを見返して最終順位を決めています。
ですが、ランキングとは言うものの実際はその年を楽曲と共に振り返る意味合いが強く、順位はあまり気になさらずに読んでいただければと思います。
過去の「K-POPガールズグループ楽曲大賞」は以下の通りです。
2014年 AOA - SHORT HAIR
2015年 SISTAR - SHAKE IT
2016年 今月の少女 ハスル - LET ME IN(少年、少女)
2017年 今月の少女 ヨジン - KISS LATER
2016年は直前までRed Velvetの「Russian Roulette」に決めていたところ、その年も最後の12月14日になってハスルの「LET ME IN」がリリースされ、一週間悩んだ挙句に大賞を入れ替えたことを思い出します。
今年も候補曲のMVを何度か見返して再確認しました。
NO.5 Honey Popcorn(허니팝콘) _ Bibidi Babidi Boo(비비디바비디부)
この曲がリリースされたのはまだ寒さが残る3月のことでした。ご存知のようにHoney Popcornのメンバー3人は日本のセクシー女優で、当時韓国では大変な物議を醸しました。結果、予定されたデビューショーケースが延期されるなどの事態もありましたが、楽曲そのものはフックの効いたポップでキャッチ―な曲調で、K-POPの魅力が濃縮されていました。新大久保のK-POPダンスフェスティバルの主催者もTwitterでこの曲を激賞していました。韓国の代表的なプロデュースチームDuble Kick所属のTasco, Tenzoがペンネームで曲を書いています。
NO.4 Juice=Juice『Vivid Midnight』
YouTubeを巡回中に偶々知った曲で、洋楽スタンダードを思わせる曲調にすぐに夢中になりました。調べると作曲・編曲はDuble KickのSEION, Tasco, Tenzoが担当しており、音楽的にはK-POPと言っていい作品であるのがわかりました。Juice=Juiceはとてもボーカルワークがしっかりしたチームで、日本のアイドルグループでは最高レベルだと思います。また『Vivid Midnight』以外のオリジナル曲にも、ブルーススケールのR&Bや都会的なJAZZテイストを感じさせる作品が多くあり、一般的なアイドルの括りには収まらないものがあります。
NO.3 TWICE - YES or YES
ティーザー映像の段階から、これは良曲間違いなしと感じさせるムードがありました。いざ、完全版を聴いてみると、期待以上の仕上がりでワクワクが止まりませんでした。特にジョンヨンが歌い始めるAメロの旋律とコードがきれいで、全般に2016年の「CHEER UP」「TT」以来の快作だと思いました。TWICEの楽曲の中ではトップクラスに好きな作品になりました。
NO.2 Red Velvet - #Cookie Jar
6月の日本デビューアルバムのリード曲。「Russian Roulette」「Rookie」などの良さをミックスしたような仕上がりで、ベースのリフもカッコよく、ロックスタンダードのようなクールさがあります。Red Velvetはこの曲を日本のSMTOWN公演はもちろんのこと、韓国や台湾のライブでも日本語のまま歌っています。観客の反応も良く、韓国語バージョンでのリリースも期待したいところです。日本でもシングルリリースして音楽番組などで活動してほしかったです。
NO.1 GFRIEND - Memoria
https://www.youtube.com/watch?v=YTWwz6R6jy0
GFRIENDの日本初オリジナルシングルです。作曲は西野カナ『あなたの好きなところ』の作曲・編曲で「第58回日本レコード大賞」大賞を受賞したCarlos.K。『Memoria』は初めて聴いた時から何度涙したかわかりません。池袋サンシャインシティのイベントで観た時には、近くの数人の女性が曲の終了後に、気づかれないように目尻を拭っていました。楽曲ではオムジが落ちサビを歌うところから雰囲気が高まり、ユジュの力強いボーカルとウナの儚げな声が交差する最後のサビで感動は頂点に達します。数多いK-POPガールズグループの楽曲の中で、これほどボーカルの絡みに充足感を感じる作品は他にありません。
[追記]1/14発売の2ndアルバム「Time for us」には「Memoria(Korean Ver.)」が収録されています。韓国ファンはタイトル曲と共に期待を寄せています。