K-POPのミュージックビデオで知られる映像制作集団のDIGIPEDIは、11か月ほど前から過去の映像作品を再編集し、高画質の4K動画としてvimeoで公開を続けています。
その中にはDIGIPEDIとは特に縁の深いLOONAの作品も多数含まれています。
既に見慣れたミュージックビデオにも、オリジナルには無かった別のカットがいくつも織り込まれていて、ファンにとっては見逃せない内容になっています。
例えば、ハスルの「LET ME IN(少年、少女)」を例にとると…
また、DIGIPEDIの映像編集に対するこだわりは、通常の再生速度では気づかない領域にまで及んでいます。
(2016年 公開版)
(2019年 公開版・4K)
まるでサブリミナルのように、コンマ0.数秒間、少年ハスルがこちらを見ているカットが仕込まれているのですが、その表情が2016年版と2019年版ではまったく違います。これは通常速度で見ていたら、まずわからない部分で、DIGIPEDIの執念を感じます。
オリジナルでは歌が終わって切れ目なく「ソン」と言っているので、聴き慣れた耳にはこの空白の2秒間が、強いインパクトをもって刺さってきます。
しかも、この2秒間の"間"は、「絶対にこの方がいい」と言えるもので、もはや映像ではなく、音楽そのものの構成にも踏み込んだ編集に感心するばかりです(ここまでくるとプロデューサーのチョン・ビョンギ氏の指示?)。
ただ、ハスルの「ソン」の背後に、うっすらとオケの残響が聴こえてしまっているので、できればマスターテープから、ハスルのボーカルトラックのみを編集してペーストしてほしいです。映像制作会社ですから、それは無理でしょうか…。
소년, 소녀 (Let Me In) - 이달의 소녀/하슬 (LOONA/HaSeul) from DIGIPEDI on Vimeo.