tvNで9月に放送予定のガールズグループの"ボーカルクイーン"を決定するサバイバルプログラム「V-1」。投票ページオープン6日にして、累積票数22万票を突破し大きな反響を呼んでいます。
この番組の趣旨について「V-1」の演出を手掛けるキム・グァンテプロデューサーは「ガールズグループは、優れた歌唱力を持っているにも関わらず、歌唱力よりビジュアルやパフォーマンスにより多くの集中と関心が集まるようだ。そのため、ガールズグループの歌唱力をしっかりと聞くことのできる場があればどうかと思い、企画するようになった」とし、番組の制作きっかけを明かしました。
また「グループの一員としてステージに立つのではなく、ただ自分の歌唱力だけで立つ競演であるため、これまで私たちが知らなかった彼女たちの魅力を発見できるのではないかと期待している」と付け加えました。
この観点に立ち、実力が充分にありながらも、グループに埋もれて真価を発揮できていない「V-1」参加者にスポットを当て、お薦めの動画でその魅力をご紹介したいと思います。いずれも、この貴重な機会にぜひ発見されてほしいメンバーばかりです。
Dreamcatcher シヨン
ディズニー映画「アラジン」OSTの「Speechless」をカバーした映像です。数多くのカバーが存在するこの曲ですが、シヨンはヒロインの心情を情感を込めて、時に切なく時に力強く表現しています。そして驚くことにこの動画には、ディズニーミュージック公式がYouTubeコメントで拍手を送りました。本家が認めた名唱です。
Dreamcatcher ユヒョン
同じくDreamcatcherのメンバー、ユヒョンによるLittle Mixのカバー動画。ユヒョンは声の通りが良く、ヘッドフォンで聴くと頭に響く感覚は少女時代のテヨンを思わせます。またファルセットが綺麗でこちらはマライアキャリーを彷彿とさせます。これほどのボーカルでも彼女はグループのメインではありません。
DIA ジュウン
DIAに加入以来、「日本のアイドルのようなビジュアル」が注目されがちなジュウン。実際はピアノ弾き語りを得意とするシンガーソングライター肌のメンバーです。ボーカルはハイトーンや声量で勝負するタイプではありませんが、ややハスキーな中低音を活かした曲で力を発揮します。ナットキングコールのスタンダードをカバーしたこの動画はまさにぴったりな選曲です。
Cherry Bullet ボラ
グループではプデュ48のパク・へユンの威光があまりに強く、どうしてもその陰に隠れがちなボラですが、実力はへユンに勝るとも劣らないものがあります。声に光沢があり通りが良く、突き刺さる感覚はFNCの先輩チョアに通じるものがあるかもしれません。
APRIL チェウォン
2014年に放送されたKARAの新メンバーを決めるサバイバル番組「KARA Project」最終回の記憶に残るステージ。R&Bを好むチェウォンは基本的なボーカルスタイルもソウルフルで、グループのオリジナル曲では実力が発揮できない面もあります。また、2016年に放送された「V-1」と同系統のサバイバル番組「ガールスピリット」には、APRILを代表してジンソルが出演していたので、今度はチェウォンにスポットが当たってほしいという思いもあります。
SONAMOO ハイディ(High.D)
約4年半前、SONAMOOのデビュー直前に公開されたティーザー映像。当時、寝ながら何となくこの映像を観ていた私は、あまりに圧倒的なボーカルに思わず飛び起きて、もう一度しっかり聴き直すしかありませんでした。そして、このメンバーはやがて、K-POPガールズグループのボーカルシーンを、根底から書き換えるだろうと思いました。サバイバル番組「ガールスピリット」には、メンバーのミンジェが出演して活躍したので、APRILチェウォンと同じく、今度はハイディが世間に知られてほしいと思っています。