ITZY「Algorhythm」Music Video K-POPガールズグループの日本オリジナルシングルというと以前はガッカリすることが少なくありませんでした。けれどもEXIDの頃からでしょうか?韓国オリジナルに引けを取らない洗練された楽曲が多くなってきて、今ではむしろ楽しみのひとつになっています。ITZYの日本3rdシングルとなるこの曲も一聴して引き込まれ、もう何度もリピートしています。特にブリッジ(Bメロ)の展開が音楽的にも聴き応えがあり、続くJust the Two of Us進行のサビもわかっていてもやられてしまいます。ITZYの日本オリジナルはここまでハズレがありません。



2019-01-03

アイドルの歴史を切り開いた原田知世の早過ぎた音楽…今から20年前の1999年に自身の作詞・作曲、セルフ・プロデュースでリリースされた名曲「You can jump into the fire」


新年の初めにアイドルポップの歴史を語る上で、欠くことのできない名作をご紹介!

原田知世と言えば映画「時をかける少女」の主演と、松任谷由実が楽曲提供した同名の主題歌のイメージが強いと思います。「時をかける少女」は韓国にも根強いファンが多く、未だに好きな日本映画のひとつとして取り上げられています。

一方で原田知世はフレンチポップやスウェーデンポップを巧みに取り入れ、脱アイドル化を図ったアーティスト路線を進めていました。世間一般にはあまり知られていないものの、歌手としてのキャリアの中では、この期間の方が圧倒的に長いです。

そして今回ご紹介する「You can jump into the fire」は、今から20年前の1999年9月にリリースされた初のセルフ・プロデュースアルバム「a day of my life」からカットされたシングルで、原田知世自身が作詞・作曲も手掛けています。

日本ではモーニング娘。が「LOVEマシーン」で大ブレイクを果たし、韓国ではガールズグループ第1世代のFin.K.L、S.E.Sなどが人気を博していた時代(BoAは翌年2000年韓国デビュー)、原田知世は70'洋楽ダンスミュージックをベースにした、とてもクールで洗練された作品を発表していました。


「You can jump into the fire」はトーレ・ヨハンソンのスウェーデンポップに傾倒していた原田知世が、唐突に発表した異色のR&Bダンスチューンで、後にも先にもこうした傾向の楽曲はこの1曲にとどまっています。

しかし、Suchmos(サチモス)が人気の現代に聴いても古さは微塵もなく「やっと時代が来た、20年早過ぎたが…」という感があります。80年代にはアイドルど真ん中だった原田知世が、数年後に独力でここまで音楽性を推し進めたという点でも感慨深いです。

K-POPではアイドルが洋楽を取り入れ、洗練された楽曲をパフォーマンスするのが常ですが、原田知世はその先駆者であり、作詞・作曲、セルフ・プロデュースを行ったという意味でも、アイドルの早過ぎる先端を走っていたと言えるかもしれません。



https://www.youtube.com/watch?v=T-mOMeWlbcI





人気記事 (過去 30 日間)

アーカイブス