所属事務所Blockberry Creativeは、「ハスルの復帰に関しては、健康の回復状態と医学的判断、そして本人の意思を尊重して、今後改めて発表する予定だ」と説明しました。
ハスルは昨年初頭の「Butterfly」での活動のあと、今と同じくしばらく活動を休止したことがありました。その後、活動を再開するも数か月後に再び、繰り返される不安症状を理由に休養状態に入り、今年はほとんど姿を見せていません。
新しいミニアルバムへのハスルの不参加は、先日公開された済州島から帰る空港写真にハスルの姿だけなかった時から、ある程度は察しがついたことでした。
しかし、カムバックの10月19日までは、まだ1ヶ月の時間があり、現時点で早々にハスルの不在を知らせたことに、健康状態が思うように芳しくならないのが感じられます。休養の理由が肉体ではなく、精神状態にあるため、治癒には時間がかかるかもしれません。
思えば、ハスルが昨年、最初に体調を崩し始めたのは、彼女を見出し「LET ME IN」という稀代の名曲を与えた統括プロデューサーのJaden Jeongことチョンビョンギ氏が、制作に対する考え方の相違からBlockBerry Creativeを去った時期に一致します。
ビョンギ氏は「LET ME IN」を始め「The Carol」、ヨジンとのデュオ、1/3の楽曲、そして完全体の「Butterfly」に至るまで、ハスルの特性を理解し最大限に活かせる人でした。ビョンギ氏がいなければ、「LET ME IN」のすばらしい音楽、美しい映像、ボーイッシュなハスルのキャラクターはあり得ませんでした。
そしておそらく、ビョンギ氏が準備していたLOONAのバラードアルバムでは、ハスルが中心的な役割を果たしていたはずです。しかし残念ながら、彼が事務所を去ったことで、それはすべて幻のものとなってしまいました。
ハスルは元々、オペラやミュージカルを志望していた人で、ボーカルスタイルも一般的なK-POPのダンスミュージックより、声色を重視するバラードタイプの曲が合っています。だからこそビョンギ氏は、それを活かせるタイプの曲をハスルに歌わせていました。
ガールクラッシュな曲を激しく踊り、歌よりもダンスが前面に出るスタイルはハスルには根本的に合わないでしょうし、本人としてもしっくりこない部分があるかもしれません。
私個人としては、もし仮にハスルがひとりで「LET ME IN」を歌うためだけにステージに立ったとしても大歓迎です。むしろダンスなしで歌そのものをあの美声で聴かせてほしいという思いもあります。「LET ME IN」は歌とピアノとチェロ程度の小編成で十分です。
ハスルは根が真面目な人だと思うので、今月の少女リーダーとしての責任感と、自分自身の歌や音楽に対する思いの狭間で葛藤し、苦しんでいるのかもしれません。
もしそうだとしたら、ここは一度周囲の関係や立場など脇に置いて、純粋に自分が歌手としてどうしたいのか? 何を歌いたいのかを考えて見出してほしいです。その結果、LOONAに戻るも良し、自分の道を進むのも良しです。
私はとにかくあの歌声で、一度でいいから「LET ME IN」を目の前で聴いてみたい、それができるならどんな形でもいいです。歌うことだけは忘れずに、あきらめずに大事にしてほしいです。