韓国で3日の午後9:30から放送されたMnet「アイドル学校」第4回放送では、番組始まって以来の大きな変化と波乱がありました。
以前から予告された通り、今回の放送では40名の生徒のうち、ファン投票の下位8名に退校が伝えられました。その中にはリハーサルの個人カムでダントツの1位で、再生回数100万回突破のスノウベイビーの名もありました。
また、ヤンヨンジをはじめ、すでに固定のファンも得ている有望な生徒も何人か含まれていました。
第4回で退所となった8名の生徒
33位 スノウベイビ
34位 ホワイトミシェル
35位 イスル
36位 チョンソミ
37位 ユンジウ
38位 ヤンヨンジ
39位 ホンシウ
40位 チョセリム
退校が言い渡された場面では校長や講師も現れ、「これで終わりではなく、次の機会に向けて準備がある」というようなニュアンスのコメントがありましたが、具体的にそれが何かは明かされませんでした。
ただ、私は「退校」というシステムにいささか疑問を持ちました。
アイドルの「育成」を旨とする「教育機関(設定)」で、成績下位の生徒を退所させるのは、根本的に育成の理念に外れていると思います。
むしろ、ダメな生徒こそ光をあて、長所を見出し伸ばしていくというような場面が観られれば、もっと感情移入できるのに…と思いました。このままでは毎週のように魅力ある生徒が姿を消し、それとともに番組そのものが衰退しかねません。
一方、上位の順位には大変動がありました。
豊かな表情が魅力のペクジホンが今回初めての1位になりました。
目を丸くして驚くジホンの表情が印象的です。
また前回、GFRIENDのカバーステージで光彩を放ったユジナがトップ10に入る躍進を見せました。代わって初回1位だった元JYPナッティが、デビュー組9名からも外れる10位に後退する波乱もありました。同じくGFRIENDのステージで活躍を見せましたが、何が原因なのか?少し意外な展開でした。
アイドル学校4話 トップ10
1位 ペクジホン
2位 イヘイン
3位 イソヨン
4位 ソンハヨン
5位 イチェヨン
6位 パクジウォン
7位 ユジナ
8位 イナギョン
9位 イセロム
10位 ナッティ
そして今回のチーム別カバーステージでは、TWICE「CHEER UP」、Red Velvet「Rookie」、LOVELYZ「AH-CHOO」の3曲が披露されました。
結果、「AH-CHOO」を歌ったチームが今回のトップでした。
前回とあわせた最終成績は次の通りです。
アイドル学校 デビュー能力テスト
1位 口笛組
2位 Ah-Choo組
3位 Me gustas tu組
4位 Cheer Up組
5位 Rookie組
Mnet「アイドル学校」は開始当初のコンテンツパワーが下落し、視聴率も下降の一途でこのままでは番組自体の存続があぶないと聞きました。理由としては「PRODUCE101」のような目を引くスターの不在、また「育成」なのか「オーディション」なのか今ひとつ焦点の定まらない番組の構成の甘さなどがあげられると思います。いずれにしても、何らかの抜本的な改革を行わないと、退校どころか廃校になってしまいかねません。
個人的な意見としては、もっと担任のキムヒチョル氏に、生徒の抜擢やグループの編成など、根本的な事柄への発言権や実施権を与えてほしいです。かつて、日本のオーディション番組「ASAYAN」で、つんく氏が番組のコンセプト自体を切り替え、ほぼ独断で「モーニング娘。」を生み出したぐらいの、大ちゃぶ台返しがあってもいいと思います。
今のままではせっかくのヒチョル氏のアイドル見識や、実際の現役アイドルたちとの交流、またSUPER JUNIORとしての豊富な経験がまったく活かされていません。私は「キムヒチョル完全プロデュース!新人ガールズグループ誕生」ぐらいの、大規模な番組内容の転換があってもいいと思います。