Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2020-12-22

MYSTIC STORY 竹内美宥、日本のシティポップの名曲「真夜中のドア~stay with me」(松原みき)カバー映像を公開


11月に再開された竹内美宥のYouTubeチャンネルMiyuTubeでは、初回のgod「道」に始まり、コンスタントにカバー動画が公開されています。

今月20日には4曲目のカバーとして、最近話題の松原みきの名曲「真夜中のドア~stay with me」が公開されました。竹内美宥はいつものように音源制作・撮影・編集をひとりでこなし、ピアノ弾き語りのスタイルでこの曲を披露しています。


何より竹内美宥の演奏する表情が明るく、この曲を楽しんで歌っているのが伝わってきます。こうした姿を見ると、やはり竹内美宥にはシンガーソングライター的に、自由に自分の創造のイマジネーションを羽ばたかせるのが似合っていると感じます。


松原みきの「真夜中のドア~stay with me」は、今年の秋に世界92か国のApple MusicのJ-Popランキング入りしたのをはじめ、Spotifyのグローバルバイラルチャートでは2位(2020年12月7日時点)、アメリカ、インドネシアなど26か国のローカルバイラルチャートにもランクインしました。今や竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」と対をなす、日本のシティポップのアイコンになっています。

そして作曲したのは歌謡曲全盛時に、洋楽テイストを積極的に取り込んだ作風で知られる林哲司氏。竹内まりやの「セプテンバー」、杏里の「悲しみがとまらない」、杉山清貴&オメガトライブの「ふたりの夏物語」など、今もカラオケなどで盛んに歌われる名作が多くあります。

以前、私はMonotreeのファンヒョンは同じコード進行が多過ぎると書いたことがあります。Key=C であれば、C / C / Bm7 / E7 / Am という進行ですが、この進行を多用した元祖が林哲司氏でした。ファンヒョンは日本のシティポップの影響も受けているようなので、多分、林哲司氏の作品も少なからず聴いて知っているものと思います。


昨年の今頃には韓国で最初のシティポップ・フェスティバルが開催され、竹内美宥は「日本のシティポップ女神」としてメインゲストに招かれ、ユン・ジョンシンPDが作曲したオリジナル曲「My Type」など、約30分に及ぶステージを披露しました。

日本の80年代ポップスは、日本人の知らないところで「シティポップ」と呼ばれ、思わぬ波及を見せています。竹内美宥やユキカのように、韓国で歌手活動をする日本人にとっては追い風と言っていいのかもしれません。

シティポップを通じて、今度は日本の音楽の良さも伝えていってほしいです。




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