日本のガールズグループFAKYの新曲「The Light」がいい感じです。
エイベックス・マネジメント所属で、レーベルrhythm zoneに籍を置くFAKY(フェイキー)は、日本の女性ダンス&ボーカルグループ。2013年に5人組でデビューした後、メンバーの脱退、卒業、そして加入を経て2019年、Lil' Fang、Mikako、Akina、Hina、Takiの5人で3度目のスタートを切りました。
FAKYの音楽はJ-POPの枠に収まらない、世界を視野に入れた楽曲スタイルが特色で、実際にYouTubeのコメント欄を見ると、英語などの海外ファンの書き込みがほとんどです。
そういった意味で日本では、ある意味「聴く人を選ぶ」的な傾向がありましたが、新曲「The Light」はグループ史上かつてないほどにキャッチーで親しみやすく、幅広く音楽ファンにアピールするチカラがあります。
東京スカパラダイスオーケストラをホーンセクションに迎えたこの曲は、一聴すると最近流行りのレトロなダンスミュージックの形をとりながら、楽曲を支える和声やメロディにはむしろ、海外で人気の日本のシティポップの要素が感じられ、80年代から90年代にかけてのレトロなムードを総括するような内容になっています(追記:聴き込むと更に渋谷系の香りも感じました。そして、ノスタルジックな気分になりました)。
新曲「The Light」については、メンバーが各所でインタビューに答えていますが、中でもTakiの説明がダイレクトでわかりやすいのでご紹介します。
Taki:私はこの曲を一番最初に聴いたとき、FAKYの曲の中で一番大好きな曲だと思いました。もちろん、これまでの曲も全部好きですよ(笑)!
でも、この曲は特に頭に残ります。歌詞の意味を考えると心に刺さるし、聴いてくれた人にも絶対に刺さると思います。歌詞が強くて、ビートがライトで、本当に大好きな曲。何回も何回も聴きました。(モデルプレス)
「The Light」のコレオグラファーには前作の「little more」に続き、NCT 127やBTSの振り付けを手掛けるノルウェーのダンスクルー・Quick Styleを迎えています。日本人グループの振り付けを手掛けているのはFAKYのみです。
これについてTakiは「やはりダンスにも注目してほしいです。息が止まるくらい激しいダンスを、全部のビートを通して撮影しているので、何回も聞いて何回も観て、皆さんにも楽しみながら笑顔で踊ってほしいです」とメッセージしました。(MOVIE WALKER PRESS)
FAKYは前作の「little more」も洗練された音楽で、日本の他のガールズグループとは一線を画すものを感じさせています。昨年は特筆すべき日本のガールズグループとして"フィロソフィーのダンス"をご紹介しましたが、こうした優れたグループが日本にも生まれ始めているのはとても喜ばしいことです。
https://www.youtube.com/watch?v=sZ7DZZqZnD8
【Dance Practice Video】FAKY / The Light
https://www.youtube.com/watch?v=NyrURwDCgRE
【MV】FAKY / little more