この日の放送では始めに、ファイナルミッションのオリジナル課題曲「Lonely」による審査が行われ、10人は2つのチームに分かれ、これで最後となる審査ステージに挑みました。
しかしここでØMIプロデューサーは「グループという難しくも、かけがえのない力強さがこの7人にはあると確信して7人組ガールズグループになりました」として、追加でHANA(15)RIA(16)の2人の合格を発表しました。 そしてこれが予告でファンの間に衝撃が走った「予想外の結末」の答えでした。
結果としてこの7人のラインナップを見ると、非常に強力なヴォーカルチームが出来上がったという印象を受けます。ファイナルミッションの課題曲「Lonely」でサビを歌ったTeamAのANRIとRUAN、TeamBのMIRANOとHANAというヴォーカル強者の4人全員がデビュー組入りを果たしました。
この4人はグループで誰がメインボーカルを担ってもおかしくない実力と個性を持ちながら、ヴォイスカラーはそれ程遠くないため、ハモリでもユニゾンでもきれいに重なりそうな声の相性の良さがあります。
もし、シンプルにヴォーカルユニットをめざすなら、この4人で充分なほどで、今後の活動の上でどのようなアンサンブルを聴かせてくれるのか、とても興味があります。おそらく、日本の女性グループ史上でも屈指のヴォーカルチームになることは間違いなさそうです。
生まれ持った声そのものに唯一無二の魅力があるHANA
実力に裏打ちされた安定感が、揺るがない安心感を生むRUAN
HANAの声との抜群の相性の良さがハーモニーに厚みを生むMIRANO
現時点でグループで最もヴォーカル表現の色彩豊かなANRI
ØMIプロデューサーは自身がソロでも活動するヴォーカリストであるため、その観点から特に声の良さを含むヴォーカルスキル重視のラインナップになったとも考えられます。実際、この4人がステージで本意気で掛け合う姿を想像するとゾクゾクするものがあります。
また、この4人は感情のひだを丹念になぞるかのような、繊細な表現が共通していると思います。課題曲「Lonely」は、それを引き出すための短調のミディアムバラードであったと今にして思います。
グループの花形的な立ち位置をØMI PDから期待されるMINA
圧倒的な華と存在の輝き、そしてダンスの見栄えもいいRIA
ダンス講師として身を立ててきたダンスのエキスパートUWA
「iCON Z」には"Dream for Children"という副題があり、「最初は実力も何もなくても、努力すれば夢は叶うと子供たちに伝える」ことをテーマとしています。
今回のオーディションの結果を見れば、少なからずそのテーマが審査に影響を及ぼしていると感じます。候補生たちの努力とその結果としての成長を、プロデューサー陣は高く評価していました。
さあ、あとはグループの正式デビューを待つのみです。どんなコンセプトでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。その日が来るのが待ち遠しいです。
(デビュー組が決定した最終話のテレビ放送分)
(2週にわたり放送されたファイナルミッションの完全版)