Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2022-10-26

ウクライナからの平和を求める魂の叫び…ロック歌手ダリア・ザリツカヤ、初のオリジナル曲「Ashes(灰)」ミュージックビデオ公開


混迷が続くウクライナの首都キーウから、魂を込めた1曲が届きました。

Led Zeppelin、AC/DCなど、往年のロックスタンダードを圧倒的な歌唱力で聴かせるウクライナの歌手ダリア・ザリツカヤが25日(現地時間)、自身にとって初のオリジナル曲「Ashes(灰)」をリリース、併せてミュージックビデオが公開されました。

今回のリリースにあたりアーティスト名を"セルシェン&ツァリツカヤ"から所属するバンド名"NOAPOLOGY"に改めての第一弾となったこの曲。彼女が敬愛する60年代から80年代のロックサウンドを基盤に、ウクライナで活動するバンドならではのテイストも加わった重厚な作品になっています。

ダリアはこの新曲でボーカルのみならず、作詞・作曲にも全面的に参加して、現在の自らが置かれた環境とその立場から、飾らない思いを言葉に紡いで発信しています。

ASHES(灰)

あなたは私と同じように壊れている
でもあなたはずっとうそつきだ
あなたは私にこのゲームの遊び方を教えてくれた
あなたは私をもっと上に連れて行ってくれると私に言った

そして今、空に火があり、私は眠りを失いつつある
私は叫ぶ、でも誰も私が泣くのを聞いてくれない
もう我慢できない
もう我慢できない!! 

あなたは私の背中を刺した
そして今、あなたはあなたが大きな過ちを犯したことを知っている
あなたが消すことができないもの
そして今、私たちは灰に変わりつつある...

私たちは戻ることはできない
あなたは私が置き換えることができない何かを奪った
あなたの手はとても恥ずべきこと!
そして今、私たちは灰に変わっている…

あなたは私と同じくらい孤独だ
私たちはとても病んで疲れている
私たちは両方ともゲームに負けたことを認めるべき
わかりませんか?私たちは溺れていませんか?

そして今、空に雷鳴がとどろいていて、それで夜も眠れない
血が出たけれど、今は目が乾く
もう我慢できない
もう我慢できない
もう我慢できない!!!!

お互いの顔を見るのにうんざりだ
今、私たちはより高いフェンスを構築している
私たちはそれをどんどん高く構築している…
でも私は灰の中から立ち上がる
私は灰の中から立ち上がる
私は灰の中から立ち上がる!

作曲: ダリア・ザリツカヤ、セルゲイ・セルシェン
歌詞: ダリア・ザリツカヤ
ボーカル: ダリア・ザリツカヤ
ギター: セルゲイ・セルシェン
ベース: アレックス・シュトルマック
ドラム: ドミトリー・キム


ダリアは今年初めにウクライナに対するロシアの侵攻が始まって以降、SNSを通じてキーウから現地の様子を伝え、戦いの停止を訴えてきました。

一時は以前の平穏を取り戻し、彼女の音楽活動も再開するかと思ったその時、ふたたびロシアからキーウにミサイルが撃ち込まれ、バンド活動も思うように進まない状態でした。

そうした最中に制作された"NOAPOLOGY"としてのデビュー曲「ASHES(灰)」は、音楽的には彼女の過去のキャリアを総括しつつ、それを凌駕するスケールの大きな楽曲です。

さらに今もいつまた戦火にさらされるかわからない現状への不安と、それに屈しないと宣言するリアルな魂の叫びが込められた、血の通った渾身の1曲になっています。


「ASHES(灰)」を聴けば、ウクライナでは今も状況は何も変わっておらず、依然として人々は孤独と不安の日々を過ごしているのがよく伝わってきます。

ダリアとバンドメンバーたちが切迫した状況下で、命がけでこの曲に込めた思いが多くの人のもとに届くことを願っています。


ロシアによる侵攻が始まる前のダリア・ザリツカヤのInstagram。こうした平和で何気ない日常の続く日々が、早く取り戻されるといいです。

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