日韓練習生のレベルの差が否応なく明らかになった初回放送でした。
15日午後11時、Mnet「PRODUCE101」X「AKB48」の新オーディションプログラム「PRODUCE48」がついに初回の放送を迎えました。
今回の内容は日韓練習生すべての顔見せと、事務所別評価の前編です。「PRODUCE48」では放送開始前から、韓国の実力ある練習生と、日本のAKB48グループのレベルの差が懸念されていましたが、初回ではそれが想像以上に浮き彫りになっていました。
特にHKT48はこれまでのキャリアを全否定される形で、活動7年になる本村碧唯は後のインタビューで涙を流して悔しさを表しました。
韓国の各事務所の練習生は、それぞれが思っていた以上の実力を見せました。特に驚いたのは、アン・ユジンやチャン・ウォニョン、ワン・イーレンといったビジュアル先行と認識していた練習生が、ボーカルやダンスでも優れたパフォーマンスを披露したことです。
「PRODUCE48」の韓国練習生は、「PRODUCE101」Season1より全般にビジュアル度が高くなっています。それに加えて一定以上の実力もあるのですから強力です。
では、日本側はまったくいいところなしだったのかと言えば、決してそうではありません。むしろ、この日のベストパフォーマンスは日本のAKB48の、このチームから出たと言っていいと思います。
イ・ホンギはこの事実に目を丸くして驚き、いつもは辛口のペ・ユンジョンも柔和な表情を見せました。そして特にソユは「竹内美宥さん…」と切り出し、彼女のボーカルを熱心に褒めました。
この日、メンバーの後藤萌咲は花粉症でほとんど声が出なかったため、竹内美宥はボーカルで後藤萌咲のパートも補いました。特に曲のエンディング近くでは、岩立沙穂の基音に短3度、続いて5度の音を重ねて発声し、立体的な3和音のサウンドを響かせました。
特にAKB48の肩を持つものではありませんが、同じ日本人として誇らしかったです。また、このパフォーマンスを認めて評価したメンター陣の姿勢もうれしかったです。
(6/16 午前10:30現在、YouTube 急上昇ランク #32)
そしてもうひとり、日本人で目を引いたのはNGT48の山田野絵です。突出したキャラクターの良さで会場を一瞬にして和ませ、観る者を楽しくさせるステージでした。ほとんどの日本人練習生がDからFの評価だった中で、山田野絵はひとりCの評価を受けました。
メンター陣は、同じく明るいキャラクターで人気の、MOMOLANDのジュイのようだと評しました。ムードメイカーとして抜群の才能を見せた山田野絵でした。
そしてこれは「事務所別評価」ではなく、日韓練習生の初顔合わせの場面でのことですが、AKB48の高橋朱里は韓国人練習生に積極的に話しかけ、意志の疎通を図っていました。パフォーマンスとは関係ありませんが、こういうことは大事だと思いました。
高橋朱里は放送中で「K-POPのアイドルはアーティスト性とアイドル性をあわせ持つ、究極のアイドル」と語っていました。そうした観点から韓国のアイドルに一目置いているようです。
(5位はイ・カウン)
番組の最後には最初の投票ランキングが公開されました。1位は宮脇咲良。上位はすでに活動歴のある有名メンバーが占めています。まだ初回ですから、この順位は今後大きく変動する可能性があります。
「事務所別評価」はまだ次回に続きを残しています。日本の宮脇咲良、松井珠理奈、白間美瑠、高橋朱里、矢吹奈子といったメンバーも、そこで初めてパフォーマンスを披露するはずです。
「PRODUCE48」の初回は日韓のレベルの差が浮き彫りになったものの、それだけにAKB48側の成長も含めて、今後の展開を期待させる内容となりました。