昨夜放送されたNHKの歌番組「うたコン」には、ハロプロのガールズグループ「アンジュルム」が出演して、ユニークなダンスが印象的な新曲を披露していました。
この放送を見ながらふと「そう言えば韓国のコミュニティでは、どうしてハロプロの話題がほとんど出ないのだろう?」と思いました。韓国には各種のオンラインコミュニティが存在しますが、AKB48グループや坂道シリーズのことは毎日のように話題に上がるのに、ハロプロのグループについてはほとんど語られていません。
パフォーマンスにうるさい韓国のファンであればこそ、少なからずハロプロも気になるはずです。そんなことを考えていた頃、あるコミュニティにとても興味深いスレッドが立っていました。
そこでは今から10年前の2009年5月22日から約2か月に渡り放送された、Mnet X アップフロント(ハロプロの事務所)の女性オーディション番組「対東京少女」について詳しく説明されていました。
「対東京少女(vs Tokyo Girls)」は、モーニング娘。で有名な日本の芸能事務所アップフロントプロモーションと、プロデュースシリーズで脚光を浴びる韓国のMnet(エムネット)が合作した女性アイドルサバイバルオーディション番組。
番組ではオーディションの開催状況を編集して、2009年5月22日から同年7月10日までMnetで放送されました。放送進行は2PMのジュノとチャンソンが引き受けました。
2,500人余りの韓国の少女たちがオーディションに参加して、最終審査を通過した15人が番組に出演。そのうち、わずか1名がオーディションに合格して、ハロー!プロジェクトの研修生になりました。合格者は、2009年に開催されたBerryz工房の訪韓コンサートの会場で発表されました。
合格者はその後、約4年間、ハロー!プロジェクト研修生としてバックダンサーなどの活動をしましたが、正式デビューには至りませんでした。韓国のアイドル志望者が日本に渡りトレーニングを受け、日本の事務所の練習生になるという、今とは全く逆のことが起きていました。
アップフロントの屋上
そこに立つ2PMチャンソンとジュノ
2人と親し気にハイタッチするモーニング娘。
通訳なしでハングルで会話する新垣里沙
以前、韓国公演で2人に会っていたモーニング娘。
課題曲「桜チラリ」を歌う℃-uteと対面する韓国練習生たち
練習生の相談に優しくアドバイスする矢島舞美
韓国練習生たちと、指導を担当する菅井ボイストレーナー
トレーニングに懸命に応える練習生たち
「ここを自分で押さえて」
「はい」
「違う、自分の胸」
練習生たちは「M COUNTDOWN」にも出演
オンラインコミュニティでは結論として「対東京少女」から、現在Mnetで放送中の「留学少女」へと話をつないでいます。
どちらもMnetによるプログラム、2009年5月22日放送開始の「対東京少女」と、2019年5月23日放送開始の「留学少女」…「10年間のこの変化が、私は本当に面白いです」と記事の投稿者は結んでいます。
かつて、2,500人もの韓国の練習生たちが、アップフロントのガールズグループ入りを目指し、選ばれた者が日本へ渡ったことがありました。あれから10年が経過して、今では日本人を含む世界各国の練習生たちが、K-POPに憧れて韓国に渡っています。
この10年間に起きたアイドル界の変動は、あまりに大きなものだったようです。