最近、ポピュラーソングのコード進行の定番として「Just The Two of Us 進行」がよく取り上げられています。
ポップスの世界では、特にJ-POPで多用される「カノン進行」が有名です。これはバッハ以前のドイツの作曲家パッヘルベルの名曲「カノン」のコード進行に基づいた呼称です。
そして、Grover Washington Jr. feat. Bill Withersの「Just The Two of Us 進行」も、「カノン進行」に負けないぐらいに様々なタイプの楽曲で使用されています。
K-POPのガールズグループでもそれは例外ではありません。
Secretのメインボーカル、ソン・ジウンが2014年にリリースしたTwenty-Five(きれいな25歳)は、「Just The Two of Us 進行」が最もわかりやすく用いられた例です。
しかし、「Just The Two of Us 進行」の元祖となると、やはりそれは洋楽になります。実は「Just The Two of Us」(81年)がこのコード進行の元祖ではありません。それ以前にも同じコードを使ったヒット曲がありました。
ただそれでも、やはりこのコード進行は「Just The Two of Us 進行」と呼ぶのがふさわしいようです。これほどにコードの動きが明確で、メロディラインがツボをついた楽曲は他にないからです。
(藤井風、ピアノだけでこのノリを出せるとは何者でしょうか)
[付記1]
柴田まゆみ「白いページの中に」は1978年8月25日リリースのようです。Bobby Caldwell、Cheryl Lynnとほぼ同じ時期になります。
[付記2]
以下の曲も追加します。
Mariah Carey - Emotions
Bruno Mars - Runaway baby
LOONA/HaSeul - Let Me In
SNH48 (鞠婧祎 曾艳芬 赵粤) - Don't touch
[付記3:番外編]
THE BEATLES - You Know My Name (Look Up The Number)
(かなり変則的ですが冒頭のコード進行は近いものがあります)