10月6日、ドラマ「アイドルマスター.KR」が最終回を迎えました。
昨年の春に初めてこの企画を知り、その後始まったオーディションもすべてチェックしました。今では削除されていますが、オーディションが進むごとに新たな動画が公開されていました。初期の応募メンバーには、プロデュース101のキム・ソヒもいました。
海外からもたくさんの応募があり、何度かのオーディションを経て勝ち抜いてきた精鋭が、リアルガールズプロジェクトとしてドラマに出演することになりました。R.G.Pはドラマの撮影が始まる前からグループとして活動を始めていました。去年の今頃はデビュー曲「Dream」で音楽番組も賑わしていました。
また、9月に初めて行われたバスキング公演も忘れられません。メンバーそれぞれが見せたパフォーマンス能力の高さに、すばらしいことが始まると胸を高鳴らせたものでした。韓国のアイマスPの方々の大きな掛け声も驚きでした。それらの現象も含めて、「アイドルマスター.KR」はそれまでのK-POPにはない、新しいムーブメントのスタートになるんだろうと感じました。
あれから1年が過ぎ、ドラマは撮影とその後の放送の全日程を終えました。ドラマ「アイドルマスター.KR」が始まった当初、ネットでの反応は冷ややかでした。日本のアイマスとはまるで違う、韓流は帰れといった論調がほとんどでした。それが、ドラマが進むに連れ理解者が増え、反抗ばかりだったネットの反応も随分と変わっていきました。
日本でリアルガールズプロジェクトの初めてのイベントがあった際も、会場には明らかにK-POPファンではないような方の姿も見え、日本式の応援で掛け声を送っていました。私はメンバーでもスタッフでもないですが、何だかとてもうれしく感じました。
多分、ドラマの中のリアルガールズプロジェクトのメンバーが、設定ではなくガチでアイドルを目指していることが伝わったのだと思いました。実際、「アイドルマスター.KR」とリアルガールズプロジェクトの魅力は、その”ガチ”さにありました。メンバーの多くは一度はデビューして挫折したり、地道にアイドルを目指して努力してきた者ばかりでした。
そんな、アイマス.KRを象徴するできごととして忘れられないのが、今夏、ニコニコ本社で行われたリアルガールズプロジェクトの公開生放送です。この時、メンバー編成はメインボーカルのジスルがいない、半分の5人体制でした。ジスル抜きで「Dream」の後半のハイトーンを一体誰がやるんだろう?とドキドキしながら観ていました。ジスル以外にあのハイトーンを歌えそうなメンバーはいなかったからです。
しかし、いざ本番が始まってみると、日本人メンバーのユキカが見事に生歌でハイトーンを歌い切りました。やや難はあったものの、それは立派なものでした。ユキカはアイマス.KR以前に練習生経験はなく、本格的に歌やダンスを習ったのはアイマス.KRが初めてでした。
ですから、最初の頃はオーディション動画を観ても、一応は歌っているという程度で、よもやメインボーカルを任せられるようになるとは思ってもみませんでした。それが、一から練習を積み上げ、練習経験の多いメンバーたちに少しでも追いつこうと努力し、そして、ついには本番の舞台でメインボーカルのハイトーンを歌い切るまでに至ったという事実に胸が熱くなりました。これが設定ではなく、リアルに目の前で起こっているという事実にです。
そしてさらに、そのすべてをわかっているリーダーのソリが、歌い終わったあとに「キカちゃん、大丈夫?」と寄り添っていた場面も感動的でした。ドラマではなく、すべてがガチでした。これが「アイドルマスター.KR」とリアルガールズプロジェクトなのです。
最終回を迎えるにあたって、制作側は次のように伝えています。
『今回の最終回放送で終わりではありません。「アイドルマスター.KR」にとっても、Real Girls Project(R.G.P)にとってもここからが本当のスタートです。ドラマ「アイドルマスター.KR」が韓国のみならずもっと多くの国々でTV放送され、より多くの方々に愛されるように努力していきたいと思います。
Real Girls Project(R.G.P)は、これからアイドルとして数多くのステージを踏んでいくことになります。この1年半で培った力を糧に、さらにアーティストとして大きく羽ばたけるよう、メンバーそれぞれが成長し続けていかなくてはなりません。
まずは、11月3日に日本で、11日に韓国で開催される最終回放送を記念したイベントで
皆様に最高の笑顔をお見せしたいと思います。
皆様、「アイドルマスター.KR」そしてReal Girls Project(R.G.P)に、今後も引き続きの
応援を、どうぞ宜しくお願い致します。
重ねまして、皆様のご視聴とご声援、誠にありがとうございました!!』
リアルガールズプロジェクトは、ドラマの放送は終わったものの、グループとしては今後も精力的に活動していくようです。彼女たちの夢が、現実の世界でも大きく花開いていくことを心から願っています。