メンターのTAOが練習生たちの態度に怒りを爆発させました。
19日午後に中国で公開された「PRODUCE101」の中国版である「創造101」5回では、練習生たちが歌いたい曲を得るために、チームごとに分かれバトンリレーする姿が放映されました。このシーンでTAOは、途中からかつて見せたことのない表情で、練習生たちへの憤りを顕わにしました。
あまりの激しい怒りに練習生たちは硬直し、目に涙を溜めるほどでした。番組をチェックしていた私も、尋常ではないTAOの様子に、何度もそのシーンを見返してしまいました。
ことが起きたのは、番組中盤でのバトンリレーのシーン。
練習生たちはチームごとに分かれて、歌の権利を得るためリレー対決をしていました。
途中、ある生徒が足を滑らせて転倒してしまいました。
それでも練習生たちは無視して、勝つためにレースを続けました。
しかし、一部の練習生を除いて多くは、遠くから様子を見ているだけでした。
中には笑いながら他人ごとのように話している練習生もいました。
その時、TAO先生の怒声が響き渡り、会場は一気に緊張したムードにつつまれました。
TAOはあまりの怒りに持っていたものを投げ捨て、一旦、裏へ帰ってしまいました。しばらくして涙を拭き戻ってくると、練習生たちに対して激しい叱責を続けました。
TAOが怒っているのは、練習生のひとりが転倒した際の、多くの他の練習生たちがとった態度に対してです。どうしてレースをそのまま続けたのか、すぐに助けようとしなかったのか。「グループの精神は何ですか?あなたたちは間違っています」と憤っています。
TAOは言います。「昨日、みなさんはとても泣きました、みなさんの一人一人が泣いていました。それは友情です。それは皆さんが作った本物の友情です。しかし、今日は誰かが倒れた。私はあなたたちが、倒れた彼女を横目に走り続けているのを見ました。」
「私はかつて20人で寮に住み、食事が取れませんでしたが、一度も文句を言いませんでした。私がデビューしたとき、一度も私はスポットライトのためにメンバーと一緒に戦ったことはありませんでした。私は決してグループで、よりポピュラーなメンバーに嫉妬を感じることはありませんでした。これがグループというものです」
例えライバルだとしても、団体として生活を共にする仲間が倒れるのを見たら助けるべきだ、何よりも善良な人であれ、良き人間であることを前提に歌やダンスに臨め。何よりも大事なのは、親切であることだとTAOは訴えました。TAOの語気は次第に熱を帯び、映像で観ても圧倒されるほどです。
最後に練習生たちは「先生ありがとうございました」と深々と頭を下げました。最初、あまり意味がわからず観ていた私は、度が過ぎる怒りに首を傾げましたが、次第に状況の意味がハッキリ理解できるにつれ、むしろTAOの真摯さに感動すら覚えました。ここまで真剣に叱ってくれる先生をもって、練習生たちは幸せです。
TAOの言葉はメンターが発するものとして、最も大切で、最良のものなのだと思います。おそらく、TAO自身の過去の経験もオーバーラップしているような気がしました。それほどに、血の通った生きた言葉でした。
20180519 「創造101」Ep.5 Full Version