ユキカの新曲がまたも素晴らしいです。
韓国版ドラマ「アイドルマスター.KR」とリアルガールズプロジェクトで知られ、最近ではESTIMATE Entertainmentからソロデビューした日本人歌手のユキカが、9日午後6時に最新曲「Cherries Jubiles(好きです)」MVを公開しました。
前作のデビュー曲「Neon」では、80年代~90年代の日本のアイドルをコンセプトに、今注目のシテイポップを聴かせたユキカが、今作でも同じ時代を思わせるコンセプトで、レトロポップな世界観を表現しています。
まずはMVに登場するアイテムが目を引きます。
SANYOのダブルラジカセ、HITACHIのブラウン管テレビ、maxellのデジタルビデオテープなど、どれも80年代~90年代の日本を象徴するアイテムばかりです。そこに流れるユキカが歌う「Cherries Jubiles」も、まさしくその時代の日本のシティポップで、「Neon」のMVに続き観る者を懐かしい時代へとタイムスリップさせます。
新曲「Cherries Jubiles」は制作陣も豪華。ディレクターはユキカの所属事務所代表のESTi、作曲はMonoTreeのGDLO、そしてMV撮影はDIGIPEDIが手がけています。
また、クレジット表記はありませんが、LOONAの音楽プロデューサーのJaden Jeongことチョン・ビョンギ氏が、前作「Neon」に続きA&Rを担当していることは濃厚です。
DIGIPEDIによるLOONA ヒョンジンの「Around You」と、ユキカの「Cherries Jubiles」は、MVの全体的な雰囲気がとてもよく似ています。前半は音楽がオフ気味で進行し、後半からオケ付きで音楽が始まる展開や、映像では窓から日の射す部屋で、テーブルに向かう主人公の様子など、両者のイメージが重なる場面が多いです。
この記事を書く直前まで、LOONAやチョン・ビョンギ氏のことを調べて、ため息をついていた私でしたが、そこにTLで入って来たユキカの「Cherries Jubiles」MVを観て、一気に救われた気分になりました。私の好きなLOONAワールドは、ここに受け継がれていると感じました。LOONAの新しいソロシリーズを観たような感覚です。
直前に観ていたMonoTreeの番組の中で、G-Highやファンヒョンらメンバーは、テーマのLOONAのことよりJaden Jeong氏のことばかり語っていました。いかに氏の存在が彼らにとって大きいのかがわかります。
今回のユキカの新曲はMonoTreeのGDLO作曲です。前作でA&Rを務めたJaden Jeong氏が、今作ではMonoTreeに声をかけたと考えて間違いないと思います(A&Rは作曲家の選定と楽曲の発注も仕事です)。
LOONAとJaden Jeong氏の関係が不透明な今、ユキカの楽曲には氏の姿がはっきりと感じられます。Jaden Jeong X MonoTree X DIGIPEDI と言えば、そのままLOONAの制作陣と言える顔ぶれです。
3年前の「アイドルマスター.KR」のオーディションで初めて見た時には、まさかユキカが数年後に韓国でソロデビューするとは夢にも思いませんでしたが、今では新曲のリリースが待ち遠しい歌手のひとりになりました。
LOONA ヒョンジン「Around You」(Jaden Jeong X MonoTree X DIGIPEDI)
Jaden Jeong WORKS 2019