音楽プロデュース集団MonoTreeのG-Highとファンヒョンが、自らの作曲過程を紹介する貴重な映像を公開しました。
二人はそれぞれの作業部屋でPCとキーボードに向かい、打ち込みで自身のイメージを徐々に形にしています。
厳密には"作曲過程"というより、"打ち込み過程"と言った方がいいかもしれません。おそらく二人の頭の中には打ち込む前から、すでに完成した音楽のイメージが存在しているだろうからです。
LOONAファンには特に馴染みのある二人の作業過程を追ってみたいと思います。
まずはG-Highから。
音源の中から使いたいリズムパターンを選ぶG-High。これが打ち込みの土台になります。作曲家やアレンジャーは、使用する音源を選定する作業だけに丸一日を費やすといいます。音源は常に新しいものがリリースされているのでチェックも必要です。
さらにベース、そしてシャープなシンセ音を被せてオケを厚くしていきます。
イコライザーで音質の調整。低音域から中音域、高音域とそれぞれを細かく調整することで、サウンドのイメージは大きく変わります。
続いてはファンヒョン。
手弾きで和声の入力。思わずゾクッとするようなコード進行が聴こえてきました。
[ G maj7 / F♯7 / Bm7 / Am6 / C onD / D7 ]
さらにベース音を加え…
さらに装飾音を加えてオケに彩りを与えています。
最後に歌メロを自身が歌って吹き込んでいます。これだけ音源が豊富な時代でも、やはりボーカルだけは歌わないとニュアンスが伝わらないのでしょう。
G-High、ファンヒョンいずれのサンプルも、今にもLOONAの歌が聴こえて来そうなサウンドです。特にG-Highの曲は、自身が作曲したLOONAの「Butterfly」を思わせます。
MonoTree側はこうした楽想があふれているのに、その一番のアウトプットであるLOONAには、このところ音楽的な動きがありません。そろそろ新しいアルバムについての話があってもよい時期ですが…。
MonoTreeとLOONAをつなぐものと言えば、プロデューサーのチョン・ビョンギ氏ですが、以前にもお伝えした通り、氏とLOONAの共同作業はここ数ヶ月ストップしたままです。海外ファンの多くは「彼はもうBBC(LOONA所属事務所)を去った」とあきらめています。
実情はまったくわかりませんが、MonoTreeのこうした楽想が表に出ないのは、残念で惜しい限りです。何とかならないものでしょうか…。