GFRIENDの予期せぬ解散以降、その動向が注目されていたウナが、歌手活動の再開の場に選んだのは、音源の共有で知られるSoundCloudでした。
5月30日、自身の誕生日にあたるこの日、ウナはSoundCloudにアカウントを開設して、IUの最新ヒット曲「LILAC」のカバーを共有しました。またウナは、投稿のキャプションに「私の誕生日の歌」を追加して、自らの誕生日を祝いました。
ウナが公開した「LILAC」のカバーは、それは素晴らしいものでした。IUの原曲よりかなりBPMを下げたことで、歌メロの一音一音の音像が広がり、ウナのチャーミングな声色と相まって特有の魅力を放っています。
また、テンポを落とした結果、この曲が本来持っていたシティポップ感が強調され、ぜひドライブしながら聴きたくなるような心地よさを漂わせています。
さらに、ウナはGFRIEND時代にはあまり見られなかった、発声のチェンジを多用して、自らの声の魅力を十二分に引き出しています。これらをすべて自分だけで行ったとしたら、驚異的なセルフプロデュース能力です。誰より自分の声の魅力を熟知しているということです。
ウナは解散前にファンにあてた手紙で「どんな形になっても歌い続けられるように努力していきたい」と伝えていました。SoundCloudでの音源の共有は、まさにその言葉の実行だと思います。
おそらく事務所は通さず、収益もなく、それでも自分の歌を人々に届けたいという、抑えがたい思いの発露だと感じました。
自身の誕生日に音源を公開したのは、これが歌手ウナとしての第二の誕生日との意味が込められているのかもしれません。素晴らしい音源です。ぜひ聴いてみてください。
(本当にひとりだけでリアレンジしたのでしょうか?コードを差し替えるリハーモナイズも完璧で、シティポップ感を増幅させる完全にプロの仕事です)