中国版「PRODUCE101 - 創造101」は予想以上のクオリティの高さでした。
21日、「PRODUCE101」の中国版として話題の新オーディション番組「創造101」の放送がスタートしました。初回、2時間を超す放送では、これまでベールに包まれていた番組内容の一端が明かされました。
プログラムはオリジナルの韓国版「PRODUCE101」と、ほぼ同じスタイルが踏襲されていました。メインMCのTAOを中心として、トレーナー陣が横一線に並び見守る中、出演する練習生たちは各所属事務所ごとにパフォーマンスを披露しました。また、放送の終盤には、練習生2人が一対一の差しで、ダンス、ボーカル、ラップの3項目で競うという、韓国版には無かった展開も見られました。
まず最初は、韓国版と同じく練習生たちが事務所別に登場し、あいさつをするとピラミッド型の座席に着席するお馴染みの形式から始まりました。番組の目玉となっている宇宙少女のソニとミギが所属するYH GIRLSがスタジオに登場すると、すでに着席していた練習生たちからは悲鳴にも似た歓声があがりました。
中国で名も知れぬアイドルとして活動する者も少なくない彼女たちにとって、韓国ですでに有名な宇宙少女のメンバーとして活躍するソニとミギは、別世界のスターにも見えたようです。また、こうした事情を意識してか、放送中もソニとミギが登場する場面は多かったです。番組から新たなスターが浮上するまでは、この状態が続きそうです。
— LOVE PURPLEQUEEN MQ (@Lovemqyyt) 2018年4月21日
そして、今回で最も印象に残ったシーンは、かつてJYPの練習生としてトレーニングを受けた経験もあるKimberley Chenを中心としたチームのボーカルパフォーマンスです。Kimberley Chenは台湾に本拠を置くオーストラリアの歌手、女優およびモデルです。彼女のデビュー曲「愛你」(Love You)は、YouTubeで60,000,000を超える視聴回数を記録しています。
3人はアリアナ・グランデの「PROBLEM」をカバーしているのですが、私は最初、てっきりリップシンクのパフォーマンスかと思って観ていました。それほどに3人のボーカルレベルは高いです。私は中華圏のアイドルはビジュアルやダンスでは韓国に並べても、ボーカルでは圧倒的に差があると思っていただけに、Kimberley Chenたちのボーカルには少なからず衝撃を受けました。そして、これを観て、俄然番組への興味が増加しました。
EXOのメンバーとしてK-POPの世界での経験も豊富なTAOも、3人の優れたボーカルパフォーマンスには興奮を抑えられませんでした。
さらにもうひとつ印象的だったシーンは、冒頭でも触れた2人の練習生による、Aランク入りをかけた一対一のダンス、ボーカル、ラップ対決です。韓国版ではほとんどの対決がグループ単位で行われ、また、ボーカルならボーカル、ダンスならダンスと、それぞれの得意分野で競うのが主でした。しかし、中国版の場合、個人の総合力も試されるのだと感じました。
次回は、残りの事務所が順に登場する他、ソニ&ミギのYH GIRLSのパフォーマンス、また、鮮やかな色調が目を引く合宿所内部での、練習生たちの生活の様子などが紹介されるようです。
中国版「PRODUCE101 - 創造101」は、期待を上回るクオリティで十二分に楽しませてくれそうです。
初回の放送で、Aランク11人に選ばれたのは以下の通りです。